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年下の彼 17
「おまえさ、そんな淡白だったっけ?さっきからずっとあっさりだよな?」
「あっさり…って。そう見えます?」
「うん。だってさ、いつもならもっと強引に迫ってきたりするじゃん?あ、もしかしてまだ怒ってるのか?」
「…………先生」
「なに」
「あの……ちょっと黙っててもらえます?」
あれ?やっぱりまだ怒ってる?
そんなぎこちない雰囲気のまま、来たエレベーターに乗り込むと階数ボタンを押す。
「あのさ……」
そして、何が気に入らないんだと素直に聞こうと星川の方へ振り向いた瞬間、それを考える間もなくそのまま星川に抱きすくめられた。
そのまま口を塞がれ、チュッというリップ音を響かせながらその唇は離れ、
「……もう、これ以上僕を煽るのやめてください。必死に我慢してるの分からないんですか?」
そう言われた俺はあっさりな理由をやっとなんとなく把握する。
「せめて先生の家に着いてからと思って必死に理性を保っているのに…あなたって人は…」
そんな気まずそうにそう言う星川が無性に可愛く見える。
だから、
その唇に、俺はもう一度キスをした────
理性なんて壊してしまえと口にする代わりに……
「………先生」
「いいから……早く…部屋に行こう────」
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