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第124話 男子高校生の意見
着替え終えて戻ると、皆がテーブルの周りに集まってた。
テーブルの上には、写真?
「現役男子高校生の忌憚のない意見を聞かせて欲しいの。こんなにバラエティーに富んだメンツが一堂に会するってあんまりないじゃない?職場に来るモデルじゃ似たようなスレた子ばっかりでね」
…確かに、俺たちバラエティー溢れてるかも。
お姉ちゃんの言葉に思わず笑みが零れる。
着物男子、優等生、元気少年、スポーツマン、俺は……、俺は、なんだろ?
俺、見た目も普通だし、成績も級長ほどずば抜けて優れてるって訳でもないし。
スタンダードな男子高生、かな。
「あっ、オレこの子がいー。目ーでっかい」
リューガくんの声に顔を上げる。
写真を指差してお姉ちゃんに見せてる。
「目ェでっけーって、それどう考えても化粧でデカくしてるだけだろーが。もっとナチュラルメイクのヤツいねーの?」
呆れた様子の斗織に、中山が賛同。
「俺も素顔が可愛い子のがいいな。…あ、この子とか」
「あぁ?お前と好み被っとか、迷惑だろーが」
「二人の好みが被るのは仕方ないことだと思いますよ」
級長が苦笑する。
………て言うか、斗織にリューガくんのこと呆れる資格、無いからね。
一番呆れてるの、俺だからね。
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