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第141話 中山の憂鬱1

【中山Side】 眠れねえ……。 好きな子と一つ部屋で、……いや、確かに端と端で間に3人も挟まれてりゃ、もう近くでって言い方も変かもしんないけど、でもやっぱり好きな子が同じ部屋で寝てると思うとさ、なかなか寝付けねーじゃん? いや、柴藤のことは諦めたし、今はただの友達だけどさ。 んでも、あいつメッチャクチャ可愛いんだってば! あーっ、羽崎が憎い!! そんなことを思いながら、俺はしかし大人しく眠れぬ夜を過ごしていたわけだ。 「眠れねェのか?」 羽崎の声が聞こえてきた。 相手は、…まあ、柴藤だろう。 なんかコソコソ2人で話してる。 まあ、さ、夜中で俺らが寝てると思ってんだろうし、起こしちゃいけないって小声になんのも分かるけど…。 付き合ってる2人が囁きあってるとか、エロい方にしか思考が働かなくなんだけど…!! このままじゃ、妄想だけでおかしくなる。 「お前らも眠れねーの?なら一緒に起きてようぜ」 そう誘ってみるか、と頭の中でシミュレーションして、いざ─── 「ぁっ、やぁ…っ」 ─────っ!? 起き上がろうとした身体が、石のように固まった。 喘ぎ声……だよな、コレって…。 始まった!?まさか、他にも人が居るってのに、おっ始めやがったのかアイツら?! お、オイッ!ここに!起きてる奴もいますよ、ここにっ!! 「斗織…、俺、きもちよくなりたいから、…エッチなこと、して」 好きな子が、エロい声出してエロいおねだりをしているーーーっ!!! 「口、塞いどけよ」 一瞬で昂った俺の下半身をあざ笑うかのように、冷静な声で応える羽崎。 なんだ、あいつは!?ち〇こ付いてんのか!? むしろ口はそのまま、エロい声を思う存分聴かせてください! しかしそんな願いが聞き入れられるハズもなく、一番離れた場所の俺には、柴藤のくぐもった喘ぎ声がうっすら届くのみ。 ……い、いや。段々声が上がってきた。 「…あっ、あんっ…、あぁん、そこばっかり、だめぇ」 そこって何処だ!?柴藤ーーっ!! 「やぁんっ、そこくすぐったいよぉ。……ね、とおるぅ、…おっぱいも…舐めて?」 おっぱい───! おっぱい頂きました~っ!柴藤、ありがとう!! 時折羽崎の声も聞こえてくる気もするけど、そこはシャットアウトで柴藤の声だけを愉しむ。 い、…いや、これ、フツーにアレだし。 健全な男子高生が、エロ動画観て抜いてるようなもんだし。 つか、なに無意識に扱いてんの俺!? マジで、これから柴藤がオカズになっちゃうじゃん! 「ゃっ、…らめっ、しょこっ、ぐりぐり、やぁん…っ」 柴藤が普段よりも更に舌っ足らずに───! 「はっ…やぁ…、あっ、れちゃぅ、とーゅ、おっぱいでイッちゃっ」 おっぱいでイクのか!?おっぱいだけでイッちゃうのか!? 「遼、声デケェよ…。これ咥えとけ」 「ぁあん、とーゅのゆび……ん、ペロ…ちゅる、ちゅぶ、ちゅぅっ……はぅん、おいひぃ」 「ほら、口ん中かき混ぜといてやるから。…中も気持ちいいんだろ?お前は」 「ん……ひもひぃぃ…もっと舐めゅぅ」 「目ェトロンとさせやがって…。エロいツラ」 指舐めてエロいツラって……!? 見てえ!! 羽崎、写メ!それ、撮って送れ!! 「…遼」 「んっ、んん~~っ」 「そのまま、乳首だけでイッちまえ」 「っんんーーッ」

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