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第142話 中山の憂鬱2

【中山Side】 ………サイテーだ…… サイテーだ、俺……… 柴藤の───友達の声だけで、イッてしまった。しかも同時に……。 幸いアイツらには気付かれて無いようだ。 つか、あんだけ騒いでたら、嵯峨野や大豆田も起きちゃうんじゃないのか? 取り敢えず、アイツらが寝静まったらトイレに行きたくなって今起きましたって(てい)で、手で押さえてるザーメン洗い流してこねえと。 って思って、こっちはベトベトの手を持て余して2人が眠んのを待ってんのに─── 「とおるぅ、お布団汚してない?」 「ああ、俺の腹に全部掛かった。ホラ」 「あっ、やぁっ、ぬるぬるしないでぇっ」 寝ねーのかよ!! 「あの、ね…?斗織はまだ、イッてないでしょ? だから、ね……、俺の口に、指より太いの、ちょーだい?」 ………っ!!? 柴藤っ、スゲーこと言い出したーーーーっ!!!! 「ふっ、…なら、こっちにケツ向けて跨れよ」 羽崎もスゲーこと言ってるーーーーっ!!!? 一体今2人はどうなってんだ……? いや、物理的には分かる。見なくても分かる。アレだろ? あの、陰陽師の白と黒のマークみたいな。 白が柴藤で黒が羽崎みたいな。 だから、それはまあ分かってんだけど、じゃなくて、いや、実際それってどうなってんの?っつーか、えぇと……… つまり!見てえんだよ、なんか!柴藤のエロいとこ!! 頭の中で開き直ると、物音をさせないようゆ~っくりと体を回転させた。 隣は大豆田だからちっさく収まってるから向こう側覗けるだろうけど、問題は嵯峨野だよなあ。アイツ!スポーツやってないクセして無駄に背高えし。 そーっと薄目を開いていく、と…… 何故か嵯峨野の顔が隣の布団にあった。 「っ……!」 声を上げそうになった俺に、人差し指を自分の口の前に立てて声を発さないよう伝えてくる。 つか、あれ…? 隣、嵯峨野だった? じゃあ大豆田は………、と視線で探して、 「っ!?」 その小さな身体が、嵯峨野の腕の中にすっぽり納まっていることに気付いた。 大豆田は寝息を立ててグッスリ眠ってる様子。 ……こいつ、意味不明だ。 なんで眠ってる大豆田の布団に入り込んで、抱き枕にして寝てんだ? しかも全然眠れてねえし。

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