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第213話 変態以上
【斗織Side】
向かい合わせに跨り座る遼の腰を掴んで持ち上げる。
さんざ煽られて、既に俺のモノは完勃ちだ。
直に触られていないに係わらず、だ。カッコ悪ィ…。
硬く滾ったモノを後孔に宛てがうと、ソコは待ち侘びていたかの様にすんなり先っぽをスルリと飲み込んだ。
まだ手前だというのに中は熱く締め付けてきて、その感触に力が緩む。
目の前で遼が、フルフルッと頭を横に振った。
「ヤバ…ッ」
力の弱まっていた両手はその体重を支えきれずに───
「ンッ……!」
「っ…ふぁぁっっ…!」
途中で引っかかることもなく、一気に最奥まで貫いた。
出させずに抑えつけていた遼の中身は、やっぱり溜まってたんだろうか。
スッゲー跳び方をして、遼の胸元やら俺の顔面にまで掛かってきてる。
「ん…は、はあ…、ごめ…、とお、る…っ」
挿れただけでイッた遼は、苦しそうに息をしながらも俺の頬に手を伸ばしてくる。
「ん…?」
俺も今、口を聞くのが億劫だ。
一文字だけで訊き返すと、頬をグリッと指の背で擦られた。
「跳んじゃった…、おれの…」
「あ?別にいいよ。逆に褒美なんじゃねェの?」
「なに、ソレ…、へんたぁい……ちゅ」
楽しそうに笑うと、やけに可愛い顔でキスをしてくる。
じゃあ、そんな変態にいい様にされて感じまくってるお前は、変態以上じゃねェかよ。
言えば怒るだろうから口には出さずに代わりに舌を絡めてやると、やらしく吸い返された。
マジでこいつエロい。
エロくてヤバくて、可愛い。
イッたばかりの中を抉るように腰を回してやれば、俺に必死に縋りながらビクンビクンと体を跳ねさせる。
遼の熱さとうねりとテメェの出したもんでヌルヌルの中は、またすぐにでも吐き出しそうになるぐらい気持ちいい。
「は、ふ…っん、はっ…」
眉間に皺が寄ってるから唇を解放してやれば、遼は苦しそうに空気を求めて口を開閉させた。
その度に、下も締め付けたり緩めたり、俺に刺激を与えてくる。
ヤベェ…、こっちから仕掛けねェと、このままどんどん吸い尽くされる。
意地でもトバすと言い切ったからか、元来の負けず嫌いの性なのか、これ以上情けねェとこは見せられないとテメェの中の何かが叫ぶ。
初めてん時と同じ、挿入れただけでイッといて、今更なんだと言われりゃ其れまでだが。
「遼、入れたまま半回転してみろ」
回りやすいよう背を逸らして伝えると、遼は大人しく従って体位を背中向きにするべく動き出す。けど、
「んっ、…ぁ、やぁ…っ、むりぃ……」
俺のモノが中でイイトコに当たるらしい。
涙目の真っ赤な顔を力無くフルフルと振った。
力が抜けた遼は俺に抱き付くようにのしかかり、繋がった場所からは卑猥なぬめった水音が響く。
「んぁぁっ、らめぇ…そん、な…しちゃ、ぁあっ」
「お前が、したんだろッ…!」
「あっ…イッちゃ…また…っあぁん…っ」
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