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第214話 さっきの
【斗織Side】
風呂桶の縁か壁に手を突かせてバックから突こうと思ったが、この様子じゃそんな力も出せないだろう。
両足を抱えて抱き上げて、立ったままで腰を打ち付けた。
快感に涙を零しながら必死に縋りついてくる様が愛おしい。
力が入らなくて震える腕が心配で、片足だけ放して背中を支えれば、抉る角度が変わって益々艶声が止まらなくなる。
「…スゲ……っんな、締め付けんな…ッ」
空イキさせたのがマズったか、明るい風呂場で恥ずかしい目に合わせたやつか、一旦止まった所為なのか。
それとも生でやってるから、か。
確かにコレは、相当ヤバい。
直に来る分感触は生々しいし、いつもよりも熱い。
ゴムの摩擦がない分滑りやすいし、なんつーか……この、直に繋がってます感が、精神的に、……クる。
「とぉっ…、にぎ、…てっ」
「握るって、…ここか?」
「んっ…、そこぉ…っ」
強請られて、シコって欲しいのかと手を動かすと、
「ちが…っ」
苦しそうに首を横に振る。
なにか伝えたそうにしてるから、律動を弱めて訊いてやれば、
「さっきのぉ」
トロトロの顔で訴えられた。
さっきの───
……まさか、な。
……いやいや、まさかまさか…
……いやいやいや、ヤダって言ってただろ、無い無い。
───ぎゅ
まさかと思いつつ、遼のちん○の根元を強めに握る。
「ん…っ」
腰の揺れを大きくすれば、遼は快感に耐えるように眉根を寄せ、俺の首に掴まる手に力を込めた。
………まてまてまて、これで正解なのか!?
いや、なんでもこれはエロ過ぎるだろ。
俺のやることなんでも受け入れて、もう一回って、……俺色に染まり過ぎだろう!!
「……遼?気持ちいいか…?」
「ん……とぉるぅ、あぁん、イキた…ぃよぉ、…ふ、っんんぅ」
動きが緩いせいか、それでもよさげに目を潤ませ、更なる刺激を強請る。
マジで、そう言うとこ、他の奴には見せてくれるなよ。俺以外にハツジョーすんじゃねェぞ。
つかコイツ、…空イキ、ハマりやがった………
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