219 / 418
第219話 斗織へのプレゼント
俺が斗織にプレゼントしたもの。
それは、着物でも洋服でも毎日身につける、そして毎日洗濯した新しい物を使用する───パンツだ!
日曜から太陽柄、月柄、炎、海、植物柄 、お金…はちょっと趣味悪いと思ったから黒字に金色の英字入り、土…は良く分からないから地球。
曜日ごとに分かりやすい模様がプリントされてるパンツだ。
色々探し回って、頑張って1週間分集めたんだ。
「ね、良いでしょ?俺は斗織に手枷付けられてるけど、斗織は俺に下半身見張られてます、的な」
笑いながら訊ねると、
「大概お前も嫉妬深いよな…」
斗織は髪を掻き上げ苦笑した。
「でも、そんな俺も嫌いじゃないんだろ?」
首を傾げると、今度は軽めのデコピン。
「嫌いじゃねェっつーより、もっと惚れた…が正しいかな」
なっ……?!
なんですか、この人、照れてますよ!!
めっちゃ可愛い!斗織のテレ顔貴重!ほんと写真撮りたい!
しかも、言葉遣い!!「かな」って、言葉遣いー!!
動画撮りたい~、もう一回!
「パンツと斗織のショットをください」
スマホを手繰り寄せお願いすると、眉間に皺がググっと寄った。
可愛い斗織、一瞬だった……。
今度は黙って写真撮ろう。
ともだちにシェアしよう!