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第219話 斗織へのプレゼント

俺が斗織にプレゼントしたもの。 それは、着物でも洋服でも毎日身につける、そして毎日洗濯した新しい物を使用する───パンツだ! 日曜から太陽柄、月柄、炎、海、植物柄(ボタニカル)、お金…はちょっと趣味悪いと思ったから黒字に金色の英字入り、土…は良く分からないから地球。 曜日ごとに分かりやすい模様がプリントされてるパンツだ。 色々探し回って、頑張って1週間分集めたんだ。 「ね、良いでしょ?俺は斗織に手枷付けられてるけど、斗織は俺に下半身見張られてます、的な」 笑いながら訊ねると、 「大概お前も嫉妬深いよな…」 斗織は髪を掻き上げ苦笑した。 「でも、そんな俺も嫌いじゃないんだろ?」 首を傾げると、今度は軽めのデコピン。 「嫌いじゃねェっつーより、もっと惚れた…が正しいかな」 なっ……?! なんですか、この人、照れてますよ!! めっちゃ可愛い!斗織のテレ顔貴重!ほんと写真撮りたい! しかも、言葉遣い!!「かな」って、言葉遣いー!! 動画撮りたい~、もう一回! 「パンツと斗織のショットをください」 スマホを手繰り寄せお願いすると、眉間に皺がググっと寄った。 可愛い斗織、一瞬だった……。 今度は黙って写真撮ろう。

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