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第312話 遼司の体力事情
「んぁっ、あっ、あっ、あぁンッ」
口から溢れる喘ぎが止まらない。
脚がガクガクして、腰を支えてもらわないと崩れ落ちちゃいそうだ。
上半身にはとっくに力が入らなくなってて、胸はペタリと、ベッドに敷いたバスタオルに引っ付いちゃってる。
指先で掴んだシーツにシワが寄る。
太ももに挟まれた斗織の熱が抽挿される度、ゾクゾクって身体が震えた。
後孔に、裏筋に、感じるトコいっぱい、ゴリゴリと擦られて堪らない。
挿入ってないのに、お腹の底がウズウズして、俺の躰、悦んでるみたい。
「んッぁ、とーゅぅ…ふ、ゃぁんっ」
「なん、だよッ?」
「かお、こっちぃ…っ」
「あ?お前体硬いからキツイだろ」
そんな事を言いながらも斗織は腰の動きを止めて、俺の体を上向きにしてくれる。
脚を抱え上げると、合わせて片肩に乗せられた。
お尻の孔を向けてるのも勿論だけど、こっち向きも恥ずかしい。
俺のもうフニャンってなったまんまのモノ、丸見えになっちゃうのが恥ずかしい。
…先からトロトロ溢れてるから、感じてるのは伝わってると思うんだけど……。
「体痛くねェか?…って、ナニお前照れてんだよ、今更」
フッと笑みを零した斗織に、赤く染まった頬をからかう様に指の背でグリと撫でられた。
「だってぇ……俺、丸見えになってる…」
「ん?フニャチンがか?」
「んゃぁっ」
先っぽを握ってぷにぷにしてくる。
……ぶぅ、いじわる。
もう勃たないから刺激与えられんの辛いのにぃっ。
「こっちはまだツンツンに尖ってんのにな」
「あぁんッ…!」
真っ赤に腫れた胸の尖りを乳輪ごとプニ、グリュって捻られて、
───全身がビクンと跳ね上がった。
肩に上げられてた足がズリ落ちて、
「ひぅん…ッ」
体がビクビクって震える。
「……も、…ダメぇ……」
おっぱい抓られて、出さずにイッちゃった。
「とぉる…、ちゅうぅ」
呆れたように笑ってる斗織に両手を伸ばすと、チュッと軽く唇を塞いでくれる。
「なんだよ、俺はまだイッてねェぞ?」
文句を言いながらもその声は優しくて、隣にゴロンと転がると体をやんわりと抱き締められた。
「…んー……どうしよう。俺もうだめー」
「手ェ貸せ」
「はぁい。どうぞお使い下さい。口でもいいよぉ」
「……喉の奥まで突っ込んでやろうか…」
なんとも不吉な言葉を口にして、鼻の頭をピンと弾いてくる。
「元気な時にね…」
力の入らない顔でへにゃんと笑うと、斗織はちょっと困った顔をして、俺の額にキスを落とした。
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