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第352話 トキメキ泥棒

ファスナーを一気に下ろされて、ムードも何もあったもんじゃない。 パーカーを剥ぎとったままの勢いで、パンツと靴下を巻き込んでショーパンも脱がされて、あっと言う間に素っ裸。 ほんと、色気もムードもなんもない!! 「とーるぅ~?」 じとって睨んでやると、開いた唇からチョコソースをブジュっと注入された。 …………甘くて美味しい。 けど、 いきなり何すんだこの人!! 「安心しろ。バスタオルの下にビニールシートも敷いたから」 いつの間に!? 「確かにそれなら安心だね!  …………なんて言うと思うか、ばかとおる!」 「馬鹿ってなんだコラ」 「ッい…ぁんっ」 乳首引っ張って抓られた…! なんだよもーっ! 馬鹿に馬鹿って言って何が悪い!! 「ん~~っ」 「なに唸ってんだよ」 怒ってんのに…俺、怒ってんのに! 怒られてる当人は、全然知らんぷりで、抓られて赤くなった乳首をスリスリぷにぷに。 ぷつんと盛り上がった小さな飾りを今度は戻すように押し潰される。 「ん……ゃ…、ゃあ…っ」 「勃ってきたな」 どっちの事を言われてるのか。 仰向けに倒されてるから、上も下もぜんぶ丸見えで…… 持ち上がってフルフルしてるのが自分でも分かるから、隠したいけど、気付いた斗織に両手を纏めて頭の上の方で押さえつけられる。 「とぉるー、だめ……俺まだシャワーしてない…」 恥ずかしさから逃げようと身を捩らせれば、 「いらねェだろ。お前は綺麗だから」 「───っ!!」 とんだ爆弾を落とした斗織は、俺の唇に軽くキスを降らせた後、片方だけぷっくりと膨れた乳首にチョコソースをトロリと垂らしたのだった。 ───って、この変態っ! 俺のトキメキを返せ~~っ!!

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