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第357話 しくじり
【斗織Side】
硬く限界まで膨れても、親指と人差し指の輪っかに収まるモノが可愛いと、愛しく思う。いや、ちっちぇーなあとか、馬鹿にしてるんじゃ無しに。
俺の手がデカいからってのもあるんだろうが、ま、丁度いいサイズだよな。握りやすくて。
俺に丁度いいってのが、俺専用っぽくていい。
俺と同じモノとは思えない程綺麗だし、肌触わりも最高だしな。
なんでこいつのモンはスベスベしてんだろな。
袋もモチモチだし。
先走りでグチョグチョに濡れたモノを扱きながら、親指で先をグリグリと潰す。
散々構われてるクセして、いつでも初めてみたいな顔したピンク色の穢れを知らないソレが、内と外からのダブルの刺激に限界を訴えてくる。
中指で奥を突き、曲げた人差し指でコリコリと引っ掻く。
親指で拡げて中を暴き、舌を尖らせて甘い肉を味わう。
苺ミルク味のローションは、嫌な味も匂いもせずに、甘党に優しい、いちごオレの甘い味がした。
「ぁっ、あんッ、っ…らめっ、イッちゃ…ッ」
もうすっかり舐めることを放棄して、感じることに専念して喘ぎまくってる躰。
すがり付くように握られた俺のモノは、お誂え向けに遼の唾液でグシュグシュだ。
「遼、イッていいぞ。……ッ」
ムリヤリ引き抜いた強い刺激で、こっちまで持って行かれそうになる。
根元を押さえて我慢したが、遼の手が絞り出した先走りが勢い良くその口元に飛んだ。
唇をペロリと舐める舌。やらしいことこの上ない。
体を反転させて、正位置で跨る。
「挿れてやるからイッちまえよッ」
両脚を抱え上げ、すっかりグズグズに解れた孔に一気に奥まで捩じ込んだ。
「んアッ…!あぁァっ…っッ!!」
「イッたか?」
弓なりにしならせた躰に、止めることなく打ち付け続ける。
「ひっ…、あんっ、あっ、ンッ、ふ…ひゃっ、んッああぁっ」
根元を思い切り握って射精をムリヤリ止められた遼は、返事どころじゃないらしい。
俺の動きに合わせて嬌声を上げ、中をうねらせ、俺の足首にしがみつきながら涙を流すだけで精一杯だ。
「……はッ…、すっげ…きもちい……っ」
思わず漏れた言葉に、涙に濡れた目がうっすらと開く。
その瞳に俺の顔を映すと、伸びてきた手が、俺の頬に触れた。
半開きだった口が開かれる。
何を言うのか聞きたくて、腰の動きを緩慢にさせる。
声にならない言葉が、遼の唇から聴こえた。
────す……き………
「ッ…………ばーか…」
そんな事言うタイミングじゃねェだろーが。
射精管理されて雌イキさせられて、好きってなんだよ。
俺に身ィ預け過ぎだっての。
こんなエロい躰、1年も放っといて持て余さしたら……って、余計心配になんだろーが。
俺も一緒に行けたら。
俺は、なんで未だガキなんだろう…って。
「………俺も、好きだ」
拘束を弛めて扱きながら、引き抜いたモノを一気に奥まで突き刺してやれば、遼は声にならない悲鳴を上げ、膨れ上がった熱を放出した。
きゅうぅ…っ、と搾り取るように収縮した刺激で、俺の中からも一気に白濁が溢れだす。
「っ………はぁ……」
最後の一滴を出し尽くして……
遼の上に突っ伏した。
すっかり縮こまってる遼のモノからは、未だチョロチョロと止まらずに精液が零れ出ていて、俺の長着を濡らしていく。
「……しんじゃぅ…かと…おもったぁ…」
グスンと鼻を鳴らす。
からかう様に耳に食いついた。
「ドライでイクの好きだろ?」
「っ!!………すき…かも…だけどぉ……だめになっちゃう…。くるしぃ…」
「駄目になったら俺が面倒見てやるよ。それにお前、苦しいのも気持ちいいんだろ?」
「………反論…っの…余地を…ください…」
まだ荒い息を繰り返しながら、蚊の鳴くような情けない声で、またスンと鼻をすする。
暫く抱き締めて余韻を楽しんでいたが、そろそろ……。早く色々綺麗にしねェとな、と。
身を起こしズルリとモノを引き抜いて………
「ヤベェ……」
「……ん?…なぁに?」
しくったことに気付いた。
「悪ィ、遼」
「なにが?」
「ゴムすんの忘れた」
ローションのことで頭いっぱいで、ゴム着けんのすっかり忘れてた…!
「……うん。斗織の精液、お腹にた~っぷり…」
「…………」
蕩けそうに笑って、腹をさする遼を見てると、このまま俺の子供孕まねェかな……なんて、
…………って!アホか!孕むか!!
大体、高2で妊娠とか有り得ねェだろ倫理的に!
「腹壊すから早く掻き出すぞ!」
「えー?暫くこのままでもいいよ?」
「良いワケねーだろ!欲しけりゃ口にやるから、すぐ風呂行くぞ」
「うぅ~~……はぁい」
口を尖らせながら俺の首に腕を回す。
連れてって貰う気満々の遼を抱き上げると、即行風呂場に向かった。
ベッドの上の惨事は………また後でどうにかしよう。
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