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第366話 報告会(2)
「とうとう中山にエロいことされた?」
「はぁっ!?中山のヤロウ、こんな穢れを知らないひろたん相手に何やってやがる!」
リューガくん、急にご立腹。
ん……、でもね、一応中山、ひろたんの恋人なんだし、許してあげなよ。
あ、一応じゃないか。まるっと恋人だった。
「えっと…、ちがう…んだけど……」
「ちがう…って、まだされてないの?」
「ったりめーだ!ひろたんになんかしやがったら中山ブッ殺す!」
巻舌混じりのリューガくん、まるで江戸っ子みたい。
べらんめぇ、こちとら江戸っ子でい!って言ってくれないかな。
「……昨日はね、うちに来てもらって…、僕の部屋で…」
「襲われたけど全力で拒絶して事無きを得た?」
「襲われ──!? 中山あのヤロウッ!!」
「おっ襲われてないよ!りゅーがくんっ!? もーっ、りょーくん!遊んでるでしょう!」
「うん。えへへ。ごめんねっ」
「可愛く言ってもダメです」
「………なんだよもー、リョーちん……」
2人掛かりで責められちゃった。
けど、2人共可愛いので、全然怖くありません。
「それで?」
「それで……、もう邪魔しない?」
「うん」
「りゅーがくんも?」
「お?おう」
話をちょいちょい中断させてた=邪魔してた自覚の無いリューガくんは、ちょこっと首を傾げながら頷いた。
ひろたんはホッとしたように胸を押さえて、話を再開した。
そんなに心労かけちゃってたなんて、ごめんね。
「部屋で、プレゼント渡して、…でね、喜んでくれて、写真可愛いってね……でも、目の前の僕の方が可愛いって……ちゅー…してくれて……」
中山め、やる事きちっとやってやがる。
こんな純粋無垢なひろたんに、多分ベロちゅーとか………………うん、ヘンタイだな、ヘンタイ。
俺なら手出すのに1年は掛けちゃいそうだもん。
パステルカラーの柔らかな空を、ペガサスの背に乗って空を翔ける───そんな世界で生きてそうなひろたんを、ひん剥いて体中舐めまわして啼かせようなんて……………
「中山の変態っ!!」
「中山許せん!!」
「えっ!?」
俺とリューガくんの声が重なるのは致し方ない事。
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