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第367話 報告会(3)

「で、リョーちんはどうだったんだよ?」 「羽崎くん、作ってる時その場に居たけど……喜んでくれた?」 「もちろん!」 少しばかり心配そうなひろたんに俺もピースで返すと、リューガくんがフハッて笑った。 「半分?」 「んー…、じゃあこれ」 残りの3本も開いて、パーの形。 「て言うか、コレッ!」 今度は左手も合わせて、ハートの形。 「ラブラブだぁ」 「トールきもちわるっ」 「えー?気持ち悪くないよー。格好良いよ、斗織」 「リョーちんにはな」 まあ…ね。リューガくんの目に格好良く映るのは級長だけなんだろうし、斗織のこと格好良い!って思うのは俺だけでいい、って。正直思わなくもない。 けど、斗織が格好良いのは周知の事実なのだよ、ワトソン君。 「りょーくんは……イチャイチャしたの?」 何気に興味津々なひろたん(高2男子)。 可憐で清純な外見に隠された男の部分を確かにそこに見つけたよ、俺は! 「うん。…あ、チョコソース掛けられた」 「チョコソース…、フォンダンショコラに?」 「チョコにチョコかぁ?甘すぎね?」 「ううん、俺に」 「えっ?」 「うぇっ……?」 「だからアレ、チョコプレイって言うの?チョコソース垂らしてぺろぺろって…」 「ッ!!───リョーちん!!俺はなんも聞かなかった!!!」 「チョコソース……ぺろぺろ……」 耳を押さえて聞かざるポーズのリューガくんに、呆然と赤い顔でそう呟くひろたん。 どうやら斗織の仕出かしたことは、大変な変態行為だったらしい。 俺、斗織にされることなら結構なんでも受け入れちゃうからなぁ……。 自分で気付かないだけで、もしかしたらスゴイ事させられちゃってるのかも知れない。 「あ!でもりぅがくん、それ斗織に教えたの多分きぅちょうだから、その内りぅがくんもされちゃうかもよ?」 ふと思い付いてそんな事を告げると、リューガくんはブワッと顔を真っ赤に染めて、頭を抱えて転がった。 「ひろたんも、きぅちょうが中山に入れ知恵したりしたら、もっとスゴイ事されちゃうかも」 同じく顔を真っ赤にして俯いてたひろたんだけど、俺の言葉にパタンっ耳を押さえると「だめだめ~っ!!」と叫んで、やっぱり地面に転がる。 「なんだかんだで気持ち良いから、ね?  貴方たちも総てを受け入れなさい」 「リョーちんが悟り開いてるーッ」 悟りって…… そんな大袈裟な!

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