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第387話 第二弾
シャツぐらい肌蹴させてくれたっていいのに……
ボタンも開けずに胸の尖りを吸われることにもどかしさを覚える。
口を離して指先で転がしてさ、
「ん…、ぁッ」
キュって摘んで、「透けててエロい」なんて……
そんなの、濡れれば白シャツなんだもん、透けるのなんて当たり前だろ。
「斗織…」
「ん?もっと、か?」
「ちがうー。……直接舐めて欲しい…おっぱい」
「着エロ楽しんでんのにな…?」
「………」
どういう趣向なんだ、このおっさんイケメン高校生は…!!
反対の乳首にも吸いついて、唾液でぬらしてご満悦。
……俺、ちょっと乾いてきちゃったよ…、気分的に。
「斗織ってさぁ、えっちなこと大好きじゃん?」
でもまあ、それでもやっぱり気持ちいいのは気持ち良いから、はむはむしてる斗織の頭を髪を梳くように撫でる。
「俺が居ない1年間、堪えられる?ち○ちん爆発しちゃったりしない?」
浮気の心配はしてないよ。
もしかしたら心配するのが正解なのかも知れないけど、浮気するぐらいだったら別れちゃった方が楽だと思う。俺達の場合。
もし斗織と別れるなんて事になったら、毎日泣いちゃって日常生活に支障をきたす。普通に生きてけない。絶対。
だからそんな選択肢ハナから粉砕だし、俺達はどっちも相手に浮気されちゃうかもなんて欠片も疑ってないから心配の必要もない。
遠距離になった信用できない恋人の居る人の話でね。例え話。
そんな訳で、俺が心配してるのはそっちじゃなくて、こんな毎日サカってる人がさ、自分の手だけで満足できんのかってこと。
体、おかしくしちゃわないだろうか。
だけどそんな俺の心配を斗織は鼻で笑う。
「俺は平気だろ、お前以外で勃った例 がねェし、今までも頻繁に抜いてたワケじゃねェし。ま、抜きたくなったら言うから、写真撮って送ってこいよ。エロい格好して」
「そんな格好しないよ」
眉を顰めた俺に、斗織は逆に「お前の方が心配だ」って言ってくる。
「自分で触っても気持ち良くなんねェっつってただろ?今もそうか?」
「……触ってないからわかんない」
「だろうな」
そこで不敵に笑った斗織は、俺の体から手を離すと足元に置いたカバンからリボンのついた箱を取り出し俺に差し出した。
プレゼント第二弾……?
パステルグリーンに黄色とピンクの小花が散りばめられた可愛い包装紙に、パステルブルーのリボン。
今の話からこのラッピングのプレゼントが出て来るってのが、ちょっと…わかんないけど。
「そんなお前にこれだ」
自信に満ちた顔。
きっと俺が喜ぶであろうことに疑問を感じてないドヤ顔に、逆に不安を覚える……。
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