388 / 418
第388話 怖い贈り物
………………俺の見間違いだろうか……?
可愛い包み紙を剥がした、その中身は───
「エログッズとか………」
可愛らしい箱なんだけど、これ、さ……
『Rinna's Gift』
オシャレにデカデカと記されたブランド名?に、所々がセロファン張りになってて、透けて見えてる詰め合わせエログッズ……
「エログッズじゃなくて、ジョークグッズって言うらしいぞ」
「……そう」
どうでもいいよ!その情報!!
で?これを?俺にどうしろって!?
「開けないのか?」
開けて欲しいのね。……そうでしょうね!
気は進まないままに箱を開ける。
衛生面を考えてか、それぞれが厚手のビニールポーチに入れられてる。
名称は分かんないけど、なんか…形状で…なんに使うものかは分かる気がする。
この淡いブルーのは、多分コードに繋がったリモコンのダイヤルで強弱を変えられる系のなんか。
「それはローターだな。胸やち○この先に使えよ」
「あ…、うん……」
「それからそのゴム、ローション纏ってるから挿れ易いだろうけど、ちゃんと指で解してからにしろよ。痛ェと泣くだろ、お前」
え…と……、それは、このピンクの、色だけ可愛らしい物体に着けて使えってことでいいのかな…?
「あとそれな、バイブ……なんか気付かねェか?」
「えっ?……ええ??」
なんか…って……
ピンクの、ち○ちんの形したこの物体は、バイブと言う名称らしい。
柔らかそうな素材、多分シリコンで出来たち○ちんの根元は硬いプラスチックか何かで出来てて、スライド式のスイッチが2つ。
絶縁体を外してかたっぽのスイッチを入れると、全体がブルブルッて震えだした。
じゃあもう1つのスイッチは?
「───うわっ!」
思わず取り落としそうになって、慌てて掴み直した。
「やっ…!これ…っ、斗織ぅ……」
ぐいんぐいんグラインドしてて、なにこれ、怖いっ!!
「中でうねってイイトコに当たるらしいぞ」
なんで自慢気なんだよっ!
「やだーっ、怖い~っ」
「……んだよ…。喜ばねェのかよ…」
押し付けたソレを受け取ってスイッチを切ってくれたけど、俺の反応に不満気な斗織。
喜ぶも何も、俺にこんなオトナの玩具なんてレベルが高すぎて……
ハッキリ言って、ついていけない!!
「……あの、さ…斗織。気持ちは嬉しいんだけど……」
「………」
───!?
一体何!? なんかこの人ツーンってしちゃってるんだけど…!!
「俺、こういうの貰っても1人じゃ使えないって言うか……」
「…………」
まだ黙るかっ!
「だからさ、折角、斗織の形っぽいもの選んでくれ…」
「形っぽいじゃないッ!」
「ひぅっ…!!」
───びっくりした!!
急に肩掴んで叫ぶとか、心臓止まるかと思ったじゃん!
ともだちにシェアしよう!