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第389話 有り得ない
形っぽいじゃない……ってなんだ?
俺の肩を掴んだままの斗織の顔を見上げる。
「分かんねェか?」
分かんねェって……なにがだよもう!?
「えっと……」
ぐいんぐいんの止まった斗織のとおんなじ形したソレを細目で眺める。
当然じっと見つめる度胸なんて無い。
……うぅ…、エログッズなんて初めて生で見たし……
斗織のえっち。
「照れるこたねェだろ」
なんでだよ!? 照れるよ!!
「だって…そんなの……、いくら斗織の形してたってさ」
「それだ!やっと気付いたか」
「…………は…?」
見せ付けるように目の前にグイッて差し出されたソレ。
うっ……、顔が引き攣っちゃう。
目と鼻の先にエログッズとかホント嫌なんだけど!
……なにやってんだよ、ほんと何やってんだよ、俺のカレシはあ~~っ!
「型を取って作ったモンだから、まんま俺の形だ。離れてても俺を感じられていいだろ?」
「え?………うぅん??」
まて……、まてまてまて、なに?型取ったって、何の?
───ナニの?!
「えっ、待っ、……えっ?斗織ち○ちんの型取りしたの?これ作る為に?」
「ああ」
なんでこの人胸張ってんの!?
誇らしげなの!?
褒めてほしいの!?
…あ、ちがう。喜んで欲しいのか。
………あぁ、どうしよ、コレ…
喜んであげたいけど、俺、ドン引きしまくってて、今斗織のこと構ってあげられる気力がないよぅ……
「ローションでここ馴染ませて、指で拡げて」
「ンぁっ……ん…っ」
パンツの中に手が滑り込んで、指先が直接後孔をくるりと撫でた。
心はドン引き状態なのに、躰だけは触れられることを悦ぶみたいに熱を上げ、唇からは熱い吐息が零れてく。
「で、柔らかくなってから挿れんだそ?慣らさねェで切れっと痛ェから」
「ん……ふっ…ぁン…」
「挿れる前にゴム被せろよ。んで、終わったらこっちの洗浄用のスプレーかけて、ティッシュとかで拭いて」
「あっ、ぁ…っ、…やぁっっ」
「終わりそうになったら連絡しろよ。買って送るから」
「んっ……は、んっあぁっ」
「じゃ、1回自分でやってみな。出来なかったら教えてやるから」
「………………え………?」
後ろをクニクニ弄ってた指がチュポン…と抜かれて、壁際に誘導された。
片手を突くよう促されて、突き出したお尻に自分の右手を運ばれる。
……いや、……なんだって?
自分でやってみな?
それ、今ここでってこと?
俺に、自分で自分の孔広げろって……?
斗織の目の前で…!?
───ちょっと待って……
ちょっと待て!斗織!!
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