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第415話 最後の日
【斗織Side】
1日ぐらい沙綾さん達んトコ行くか?って訊いたけど、遼は首を横に振った。
どうせ帰ってくれば一緒に住むんだからって。
それより斗織といっしょにいたい。
なんて言われりゃあ、沙綾さん達に悪いと思ったって、一秒だって手放せなくなんだろが。
ここ最近のいつも通り、俺の抱き枕状態で目覚めた遼は、俺が起きてるのには気付いてねェ様子で強く抱き着いてくると小さくスンと鼻を鳴らした。
こっちはほぼ眠れなかったっつーのに、すやすや気持ちよさそうに寝息立ててたヤツが……
寝たフリしてやってた方が良いのか、起きてるって声掛けてやった方が良いのか。
……良く分かんねェから好きにやるか、と抱き返して髪を撫でると、
「起きてたんだ…」
消え入るような声でそう呟いて、肩に顔を擦り付けてきた。
「お前は気持ち良さそうにぐーすか寝てたな。イビキ煩くて寝らんなかったぞ」
「………うそつき」
嘘じゃねェよ……
お前が思い出したように度々啜り泣くから、余計眠れなかったんだっての。
そんな赤い目しやがって……
俺にどうして欲しいってんだよ。
頭を抱き寄せて髪を撫でて、ついでにケツも揉んでやる。
「んっ…」
コイツ、寝起きから好い匂いすんだよな……。
「もぉ、斗織っ。なんで朝からそんな元気なんだよーっ」
腰に擦り付けたちん○のサイズと硬度に文句を言われた。
「朝勃ちだろ」
そう云う遼の股間もしっかり反応してるじゃねェか。
まあそっちは、正真正銘の朝勃ちなんだろうけどな。
……つか、遼の見た目で朝勃ちするとか、未だに理解できねェ。頭では分かんだけど。
優雅に浮かんでるように見える白鳥が、実は水面下では必死に脚バタつかせてる、ってアレみてェなもんか?……ちょっと違ェか。
「…ぁっ、ン……、朝から…だめぇ…っ」
無意識下で俺はいつの間にか、遼の股間を撫で回してたらしい。
その態度が俺を煽ることを知っててやってんのか。
身体をビクビクさせながら縋りついてくる姿に、───熱が一気に集中する。
だいいち、朝から駄目って…そりゃねーだろ。
今を逃したら、次は一年後になんだぞ。
「遼、朝勃ちついでにヌいてやるよ」
「えっ!? やっ、い…」
「おとなしくヤラレとけ」
「ゃんっ、あっ、あぁん…っ」
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