17 / 418
第17話 俺の手
突然むぎゅっと、ズボンの上から掴まれた。
「ぁん…っ」
ビックリして、変な声が上がる。
すると小さく息を呑んだ羽崎が、ビクリと反応したソレを放すどころか、やんわり握るようにして手を動かしてきた。
羽崎に後ろから抱きしめられてるみたいな格好で、モノを扱かれてる……
羽崎に触られてるとこから、クチュクチュって音がする。
「っあ…ぁあん……ん、きもちい…」
「知らない男に触られてこんなグショグショにして、なに?お前ってエロいの?」
エロい…の? かもしんない、俺……。
お兄さん、知らない人だし、イヤなのに、勝手に体が反応して、いっぱい濡らしちゃってた。
だけど、今日みたいに腰が立たなくなったのは、初めてで。
「ふぁ…あ、ん……っ、はねさきのっ」
「俺?」
「てがっ……ふぅ、っん……さわってるの、はねさきだったら、って……おもっ…たら、おれ、かんじちゃっ…んっ、あぁん」
「俺の手だと思って、感じてたのかよ?」
首元に熱い息が掛かる。
下で、カチャカチャって金属同士がぶつかる音。
ベルトを外されて、ファスナーがジーッと小さく音を立て、人肌の熱がおへその辺りをスルッと撫でた。
「ぁっ…はねさきのてぇ……」
「そう、これが俺の手。他の手で代用してんじゃねェよ」
布越しだった手が、直に触れてくる。
根元を探り当てた指先が、ツツーっと擽って、先っぽをくちゅりと刺激する。
「ゃんっ、そこされたらっ出ちゃうよぉ…っ」
羽崎が、ここ?って聞きながら、先っぽをくりくりしてくる。
そうしながら、溢れ出る蜜で濡らした手で、グチュグチュ音を立てながら扱かれて。
「ヤバ……エッロい声」
そんなことを言って羽崎は、変な声の止まらない俺のことをからかう。
「あっ、だめっだめ…っ、イッちゃぅ」
「いいぞ。イけよ」
擦る速度が上がって、先っぽからぴゅっぴゅって透明の飛沫が上がる。
掴まるところがなくて泳いだ手を、羽崎が腰を支えてた手でギュッと握ってくれた。
その手の感触にも感じちゃって、足の指先にきゅっと力が籠る。
「あっ、らめっ、れちゃっ……んぁっ、とぉりゅぅっ……」
ともだちにシェアしよう!