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第26話 見逃して
斗織の…ち○ちんだ……。
えっ、通常運行でこのサイズ!?
俺の、倍……っいやいや!俺の、斗織のの半分以上はあるし、ちゃんと!!
でっ、でもっ!このサイズのヤツにち○ちん見られて、扱かれたとか~~~っ!!
はずかしいーーっ!!
両手で顔を隠して、膝の上でゴロゴロ転げまわる。
「オイ、なに暴れてる。痛ェだろーが」
「だっ、だってだって」
「遼!伏せ!」
「はいっ」
思わず条件反射、斗織の脚に伏せてしまった。
俺、犬飼ったことなんてないのに。
「……わん」
なんとなく、犬っぽく鳴いてみる。
「………プッ」
誰かが吹き出したのをきっかけに、
「なんでイヌだよー、リョーちんっ」
リューガくんが笑い出した。
「仲良いですね、2人!本当に仲良しですよね!」
級長が興奮気味に身を乗り出してくる。
「えっ?2人どういう関係!?えっ?まさか犬とご主人様!?」
中山が泣きそうな声で、斗織に噛み付く。
「今朝2人が遅れたのって、ホントは昨夜2人でエロいことしてて朝起きれなかった所為じゃないよな!?」
どうしてそんなに必死なんだろう?
……はっ、まさか、中山、斗織のことが好きだ…とか!?
そこにぽっと出の俺が割り込んできたから、怒ってる!?
………あり得る。
だって斗織、かっこいいもん!!
「……ごめん、中山…。でも俺、昨日は家に帰ってから一歩も外に出てないから」
それに、斗織と付き合うの3月までだから、それまでは見逃して。
思いを込めて見つめると、中山は少し顔を赤くして、ごほんごほんと咳をする。
「いや、何もないなら、うん」
よかった。許してもらえた。
「朝、駅で具合悪そうにしてるトコ見掛けたんだよ。で、暫く休ませてたんだ」
食べ終わったパンのゴミを丸めながら、斗織が面倒くさそうにだけど説明してくれる。
「トイレ行きたいっつーから連れてって、そしたら 痴漢に遭ってぐっしょぐしょのパンツ穿き替えたいって…」
「ちょっ、斗織っ!!」
「で、穿き替えついでに抜いてやったから、別にエロいことしてねェ訳じゃねーぞ」
慌てて止めたのに、全部ぶっちゃけられた…!!
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