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第40話 さみしい
とりあえず怒ってないことがわかって、安心した。傷つけてなかった事も。
だから安心したついでに、恋人っぽいことをしてみたくなった。
目の前のハンバーグの写真を撮って、斗織にそーしんっ。
『見て見て~。
俺のお手製ハンバーグ♡』
『旨そうだな』
『美味しいよ♪
今度夕飯食べにおいでよ。
斗織の好きなもの作るよ。』
『食べにって、父親は?』
『残業多いから、俺いつも一人だよ。
さみしいっ(ノд・。)』
『イチャイチャ出来んなら行く』
もーっ、何言ってんだ、この人!
『えっち。ばかー!』
『ばかって言うな
なら行かねー』
『ヤダー(´・д・`)
さみしいよぉ。
遼ちゃん泣いちゃうよ~っ!』
『分かったよ
機会があったらな』
機会があったらって…、典型的な断り文句じゃん……。
なんだよぉっ、恋人が淋しいって言ってんのに……
『俺のこと、どうでもいいの?』
そう打ち込んで、送ろうとして、
慌ててバックスペースを連打した。
『じゃあ、機会があったら来てね。
また明日!』
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