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第6話
「賢人」
そう呼ばれると同時に、隣に座っていた俺を向かい合わせで自分の膝の上に乗せる侑生さん。
えっ、えっ、恥ずかしい!!
なんて思ってたら、そのまま俺をギュッと抱きしめてきて。
「賢人」
低く甘い声が、俺を震わせる。
「なっ、何ッ」
侑生さんは鼻先にチュッと軽くキスをしてから、話し出す。
ふぇぇ、何…今のキスし終わった時の顔!
すっごいカッコよかった……
ドキドキ止まんない。
「お前の幸せレベル低すぎないか?」
「正常値だよ!!」
「……まぁその幸せが、全部俺で出来てるなら文句は言わねぇよ」
少し嬉しそうに笑う侑生さん。
んー!
今の笑顔、可愛い!!
好き!!
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