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第2話

 同窓会から三年。あいつの一方的な呼び出しに応じてきた。  会えばホテルへと連れ込まれ、ヤるだけやって終わり。  脅迫という縛りはあるが、セフレの様な関係だ。  だから飲みに行こうと誘われた時は違和感を覚えたが、関係がいい方に変わるのかもしれないと淡い期待をしてしまった。 「トイレ行くぞ」  その言葉一つで誘いの理由が分かり顔を顰めると、これ見よがしに写真の収められている携帯電話を目の前で振られた。  客で賑わう居酒屋のトイレでヤるなんて嫌だが、断る事は出来ない。  大人しく個室に入るが、鞄から縄を取り出したのを見て、反射的にあいつの胸倉を掴んだ。 「暴力はなしだと約束しただろーが!」 「うるせぇな。写真バラ撒かれたくなかったら言うとおりにしろよ」  何時もの脅し文句に歯を噛み、睨みつける。 「早くしないと、人が来るぞ」  ほんの数分我慢すれば終わるだろうと腹を括り、言われた通りに下半身だけ裸になるとそのまま便座に座った。  両手は縛られタンクに固定され、次いで膝を曲げた状態で脛と太腿を一つに縛られ縄先をタンクへ回し、脚を閉じられないようにとされた。  さっさと突っ込んで終わらせろ!  無言で訴える俺を嘲笑うかのように、あいつは隠し持っていたバイブを鞄から取り出し、ローションを垂らすと後孔に押し込んだ。 「慣らしもしないのにすんなり咥え込みやがって。このメス豚」  蔑みの言葉を投げ付けられ、頭に血が上り言い返そうと口を開くが、力任せにハンカチを押し込まれた。 「騒ぐと、人に見られるぞ」  吐き出させない為か口にガムテープを貼られる。 「まあ、変態のお前は人に見られた方が興奮するんだろうがな」  嫌だと、冗談ではないと首を左右に振るが、あいつは楽しそうに笑い。 「楽しみを奪って悪いが、鍵掛けて行くな」  そう言って鍵を掛けるとドアをよじ登り出て行ってしまった。

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