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「どれだけ出せる?」 「は?」 「ラブラブ休暇の期間はどれ位だ?」 「丸々一ヶ月は確実に」 「ほほう…?」 キラリ。 鳶色の瞳が輝いた。 丸々一ヶ月は確実の璃音との休暇。 今までそんな夢のような時間があったか? いや、ない。 恋人同士になった時も、結婚式を挙げた後も、そんな美味しい休暇はなかった。 「休暇中は一切仕事はしないぞ」 「はい」 「あれを好きなだけ味わっても、口出しはさせない」 「それは勿論」 「休暇中の仕事はお前が一手に引き受けるんだろうな?」 「ま、善処いたします」 ニヤリと片頬で笑って見せたということは、弓削に異存がないと認めた証だ。 「ふ………。 ふ…ふふふふふふふ…。 ふははははははははははっ!! 丸々一ヶ月の休暇と聞けば、太陽が墜落しようが怖い物は無いッ!! 何千、いや、何万枚の書類だろうと恐るるに足りんわ!! 弓削っ、向こう一ヶ月分の書類を纏めて持ってこいっ!!」 「はっ!!」 パチリと指を鳴らすと、決済待ちの書類が次々と運び込まれる。 デスク周りに詰まれた書類が幾つも山を作った。

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