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発覚! 痩せない理由。

 今朝だって、作ってくださったお弁当をいただき、ぼくが美味しいって言うと、楓さんの笑顔がすごく素敵でした。  あんなに喜んでくださるなら、ぼく、もっと食べられます。  ハッ!! しまった! これじゃあダメですっ!!  だからですよっ!  痩せるためにしているのに、逆に体重増えてしまってるのっ!!  このせいだったのですね!  今気がつきました! 「…………」  たしかに、ジョギングする時間よりもお弁当を食べている時間の方が長いような気もします。  このままでは、楓さんに告白どころではありません! 「では、この問題を、茅山。おい茅山! 早く答えろっ!」  色々考えていると、いつの間にやら2限目の授業に突入したみたいです。  先生は考え事をしているぼくを名指しで当ててきました。  ですが、今はそれどころじゃありません。  ぼく、ぽっちゃりですが、こんな見てくれですが、この恋は真剣なんです。  必死に考えているんです!  同性に恋なんておかしいかもしれないですが、ぼく、本気なんです!  先生うるさいです!!  静かにしていただかないと、考えに集中できませんっ!! 「ぼく、今、必死に考えているのです。先生、うるさいですっ!!」 「……そ、そうか。それはすまなかった。えっと、じゃあ、この問題がわかったら、教えてくれるかな……」  立ち上がり、大声で言うと、先生は謝ってくださいました。  わかってくださってよかったです。

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