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進撃(いや喜劇…いやいや悲劇!?)の学会3
「悪かったよ、無理矢理好き勝手にヤっちゃったことは、さ」
ベッドでもう一戦を試みるべく、手を出すなと書いてある背中に向かって謝罪を口にしてみた。これくらいじゃ、タケシ先生の怒りが収まらないのは分かっているけど――
「若さゆえの過ちというか、はじめての風呂場での行為に、すげぇ興奮したというか」
俺の告げた言葉を聞いた途端に、布団から出ていた肩がぴくりと動いた。率直すぎる台詞にもしかして、心を打たれてしまったとか!?
「ふざけるなよ、このバカ犬がっ!!」
言うや否やがばっと起き上がり、俺のほっぺたをこれでもかと抓りあげてきた。
「いっ、痛~っ。ほっぺの細胞が死んじまうって」
「これくらいで痛がるなよ。俺はもっと痛かったんだからな」
「えっ!? そうだったの?」
ぽろっと本音を口にしたら指先の力を更に入れて、ぐいっと引っ張る。んもう容赦しないぞって感じ。
「そうだったのじゃないよ。あまり解さず、強引に挿れてきてさ。すっごくつらかったんだ」
「つらかった割には、すぐにイったよね。いつもより早……いたたっ!」
空いてる手を使って、まぶたの皮膚を引っ張るなんて、痛いところを熟知しすぎだろ……。
しかもつらかったと言っているくせに、感じていたのは下半身でしっかりと感知していた。俺が腰を強引に押し進め、自身を使ってイイトコロをぐいぐい擦りあげたら、瞬く間にイったくせに。
びくんびくんと締め上げる中の状態に、一緒にイキそうになったんだ。必死になって堪えるのに、どんだけ苦労したことか――
「もうあんな無理強いをするなよ。俺の身体がいくつあっても足りないからな、分かったか?」
同意してやりたいのに抓る手を緩めないせいで、相槌すら打てない。どう見たって可笑しいだろ、恋人のまぶたとほっぺを引っ張る姿なんてさ。
「分かったな? 絶対だぞ!!」
返事をしていないというのに勝手に了承させられ、さっきのように背中を向けて寝てしまった、愛しのタケシ先生。
学会の件といいこのことといい、先の見えない不安でなかなか寝つくことが出来ない夜だった。
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