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 —— 想う心と○○な味の……(51)

 縺れ合うようにベッドに倒れ込み、転がりながら交互に体の位置を入れ替えてキスを繰り返す。  俺が上になって、僅かに唇を離せば、後頭部に回った手に引き寄せられて、また深く唇が重なる。  お互いの熱い息を混じらせながら、俺は透さんの下肢へ手を伸ばして、もう既に硬く反り返っている猛りに指を絡めて、ゆっくりと上下に動かした。 「…… ん…… っ」  重ねた唇の隙間から、漏れ聞こえてくる透さんの吐息が、俺を煽る。  名残惜しく唇から離れて、体を下へとずらしていき、目の前の透さんの猛りに唇を近づけた。  蜜口を舌でなぞると、先走りの雫が溢れてくる。   裏筋からカリの部分を愛撫してから、一気に奥まで咥えると、 「…… なお…… っ、」と、余裕の無い声が、俺を呼ぶ。  透さんのを咥えたまま見上げると、眉根を寄せて、艶っぽい漆黒の瞳で見詰め返された。  伸ばされた指に髪を梳くように撫でられて、 「…… 直、向こう側を向いて」と、艶然とした笑みで言われると逆らえなくなってしまう。  言われた通りに、仰向けになった透さんに跨って、身体の向きを変えれば、後ろから腰を掴まれて引き寄せられた。  顔が熱いのは、羞恥からなのか、それとも興奮しているからなのか。  分かんないけど、目の前の 先走りと俺の唾液で濡れそぼった透さんのモノを再び口に含む。  舌を絡めながら上下させる事に集中していると、不意に後孔に触れた柔らかくて濡れる感触に、背中が粟立った。 「あぁ…… っ…… はっ……」  先端を尖らせた舌を後孔に挿し入れられて、快感に声を我慢出来ずに、透さんのモノが唇から外れてしまう。 「俺のも、気持ち良くしてくれるんじゃなかったの?」  透さんの舌の刺激と同時に前も扱かれたら、とてもじゃないけどその行為を続ける事なんか出来なくなっちまう。 気持ち良すぎて! 「……、あっ…… ぁッ、だって…… は……ぁ」  抗議しようとする声も、甘い喘ぎに変わってしまう。  さっきまで、俺の方が優勢だと思っていたのに、もうすっかり透さんのペースに戻ってしまっていた。 「…… ッぁ、」  長い指が、唾液に濡れた後孔に入ってくる感覚に、少しの痛みとこの先への期待に身体が震えた。 「…… 痛い?」  少し心配そうな声が後ろから聞こえてくる。 「…… ん、だいじょーぶ」  そう応えるけど、久しぶりだからなのか、緊張からなのか、やっぱりちょっと痛いかも。 「ちょっと待って」  そう言うと、透さんは俺の体の下から抜け出して、ベッドサイドチェストの引き出しからボトルを取り出して、蓋を開けながらキスをくれる。 「今度は俺が、直をいっぱい気持ち良くしてあげるよ」  そう言うと、透さんは口角をあげて微笑んだ。  トンっと、軽く肩を押されて、俺の身体はあっけなくベッドの上に仰向けになってしまう。  大きくM字に足を開かされて、ヌルッとした感覚と共に、透さんの長い指が侵ってきた。 「…… あっ…… んんッ……」  漏れる声は透さんの唇で塞がれる。  甘くて官能的なキスをくれながら、身体の奥へと狭い路を解していく。 「あぁ…… ッ、とおる、さんっ」  俺の敏感な場所を知り尽くしている透さんの指が、その場所を掠めるだけで、突き抜ける快感。  中を解しながら、激しく優しいキスをして、耳朶を甘噛みして耳の溝を舌でなぞる。  首筋、鎖骨、と段々下りて、胸の尖りを嬲られて、もう、身体中が溶けそうになっている。 「あ、あ……、とおるさん、も、挿れて……、早くひとつになりたい」  早く透さんと繋がりたい、ひとつになりたい、俺の中を、透さんでいっぱいにしたかった。 「俺も……、早く直とひとつになりたい」  漆黒の瞳は甘く濡れて、俺を求めてくれる。  情欲だけでなくて、お互いが相手を想う気持ちに溢れている。 「透さん、好き、愛してる」  それは、自然に出た言葉だった。

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