217 / 351
—— Moonlight scandal(41)
—— どうして欲しいって……、そんなの……、もう答えは一つしかない。
「えと、続きを……」
「なんの続きを?」
分かってるくせに、透さんは意地悪く訊いてくる。
ここは外で、しかも学校のプールで、誰かにどこから見られていても、おかしくない状況で、こんな事してちゃ駄目だって、俺だって解ってる。
だけど、その状況が余計に俺を興奮させてしまっていたのかもしれない。
「直くん? 言ってごらん?」
そう言って微笑む透さんが、なんかいつもよりエロいし……。
俺が躊躇っている間も、透さんは、触れるか触れないかの、微妙な匙加減で内股や太股を、人差し指で擽るように触れてくる。
その指が、腹から胸へと上がってきて、触れられてもいないのに、既に硬くなっている両方の尖りの周りを、円を描くように撫でる。
「…… あ……、っ」
一番感じるとこは外して、周りだけを掠めるような、指先の動きに焦らされて、思わず声が漏れてしまう。
「直くん?」
早く言ってと、急かす透さんの、濡れた髪から雫が落ちて、俺の昂りの先を濡らしている。
ポタポタと落ちてくる雫にさえも感じてしまって、半身はヒクリと震えた。
それでも触ってくれない焦ったさから、俺は自分の半身に思わず手を伸ばそうとしたけど、透さんの手に遮られて、それも叶わない。
「駄目だよ。 こんな場所で、そんな事しちゃ」
「とおるさん……、お、願いっ」
「何?」
「さ、わって……欲しいっ、」
「どこを?」
「俺の……、を」
透さんは、ニッと口角を上げる。
「こんな場所で?」
そう言いながらも透さんは、俺を上目遣いで見つめながら、赤い舌を伸ばして、先走りが溢れる蜜口をペロリと舐める。
「…… あ、」
「ここ、もうこんなに濡らして、そんなにして欲しいんだ?」
「だ、って……、あっ、」
いきなり先端から口に含んで温かい粘膜に包まれる。 吸いあげながら、舌を這わされて、一気に俺の半身は硬度を増した。
やっと待っていた快感を与えられて、身体が震える。
透さんは、俺から視線を外さないで、上目遣いのまま、頭を上下させる。
長くて細い指を根元に絡めて、同時に扱かれて……。
—— 透さん、上手すぎる!
俺の感じる処なんて、知り尽くしている透さんの舌遣いに、吐精感がこみ上げてきて、もう直ぐにでもイってしまいそう。
ともだちにシェアしよう!