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—— Moonlight scandal(50)
ギュッと透さんに抱きつくと、泡にまみれたお互いの肌が、ヌルヌルと滑る。 何だかそれがすげえ気持ちいい。
「…… っ、 あっ……」
透さんのと俺のモノが、お互いの身体の間で、泡と一緒に触れ合うのも気持ちよくて、自然に腰を揺らしていた。
「—— エロい、ね……」
そう言う、透さんの唇からも、熱い吐息が漏れている。
俺の中の透さんの指が増やされて、中をトロトロと掻き混ぜる。
「…… んっ あッ、」
感じるところを掠められて、身体が震える。
ゆっくりと抜き差しを繰り返して、甘い刺激を送り続けられて、俺の張り詰めた先端から、雫が溢れ出たのを感じた。
泡だけじゃなく、二人の先走りが、お互いの身体を濡らしていた。
後孔から、前から、二人の触れ合う身体全体から、濡れた音と、荒い息遣いが混じり合って、バスルームに響いている。
「直くんの中、俺の指をきゅうきゅう締め付けて、絡んでくる」
「と…おるさん……、あぁッ」
つぷっと音をさせて、透さんの指が引き抜かれて、名残惜しさに、そこがヒクついているのが分かる。
体を反転させられて、俺は目の前の鏡に手をついた。
後ろから腰を引き寄せられて、透さんの情欲に揺れる黒い瞳と、鏡の中で視線が絡む。
後孔に硬い熱を押しあてられて、胸がドキドキと高鳴った。
鏡の中の透さんと視線を合わせたまま、十分に解れて濡れているそこに、くちゅっと小さい音を立てて、先端が潜り込んでくる。
「—— あぁっ……、あ……っ」
「中、すごい熱い……」
耳元に吐息混じりに囁いて、耳殻にねっとりと舌を這わされて、ゾクゾクとした痺れが背筋を駆け抜ける。
透さんが俺の耳を愛撫しているのも、後から挿れられてる姿も、全部鏡に映っていて、視覚からも感じてしまってるみたいで。
でも、透さんの熱は、まだ先端しか俺の中に挿ってなくて。
「…… は…… ぁ は…… もっと、とおる、さんッ」
もっと奥まで、欲しくて。
「…… もっと何?」
耳元で囁く声も熱くて、俺を煽る。
「も……、もっと……、ふ…… 深く…… 全部、挿れて……」
こんなことを言うのって、めっちゃ恥ずかしいんだけど! でも、そんなこと言ってる余裕なんてなくって。 早く、奥までいっぱいに、透さんを感じたい。
腰をグッと掴まれた次の瞬間、一気に奥まで貫かれて、一際高い嬌声が浴室に反響する。
「あっ! あぁーーッ!」
俺の中が透さんで埋め尽くされる感覚に、心の中も全部満たされる気がした。
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