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第一章:聖夜と生クリーム味の……(1)
大学の構内って、エッチする場所は意外にあちこちにあって、午後の講義のない空き教室は滅多に人が来ない。だから利用するカップルは結構多いらしい……。
……って、年上のお姉さまに教えてもらったんだけどね。
*
「んっ! ァんっ……はッ……あんっ……あッ」
机に手をついて、中途半端に下着をずらし、スカートをたくし上げられた状態で背中を仰け反らせ喘ぐ女。
後ろから突き上げて、激しく揺さぶると、
「あっ! ん! やぁんっ! イッちゃ……っ!」
広くて誰もいない空間のせいか、女の声がさらに大きく、こだましたように響いた。
「声、大きいよ。センパイ?」
苦笑しながから たくしあげたスカートから覗くその双丘を鷲掴み、俺はさらに腰の動きを加速させた。
今から30分程前、学食で遅いランチを食べていたら、「高岡 直くんだよね?ひさしぶり!」と声をかけられた。
一口大に切ったハンバーグをフォークに刺して、まさに口に入れようとしていた瞬間だった。
口の前でハンバーグを止めたまま、俺は目線だけを上に上げる。
ウエーブのかかった長い髪、大きな目に長い睫の、結構可愛い、どちらかと言うと好みのタイプな、女子学生がにこっと微笑んで俺の顔を覗き込んでいた。
(――誰だっけ……)
「最近、サークルに顔出してくれないけど、忙しいの?」
「はぁ……」
(――あ…… サークルの先輩か!)
「あっ!バイトが忙しくってつい!すみません」
俺、今年入学した頃に誘われるがまま色んなサークルに入っちゃって、どこに所属してるか正直分かんないんだよね……。
「直くん、時間あるかな?よかったら少しだけ付き合ってほしいんだけど……」
そして、この講義の無い空き教室に連れてこられて……。なんていうか……誘われたわけで……。
まぁ、この手の誘いはよくある事で……。
昔から「可愛い~」ってよく言われてて、なぜか年上の女性には結構モテた。
「好きです、付き合ってください!」って告白も多いけど、大学生になってからは、こういう、その場限り的な流れで女の子を抱いちゃう事が多くなった。
誘われるとどうしようもなく、気持ちとは別に身体の方が先に反応してしまうわけで……。
(だって若いし……誘われたら断れないし……今は決まった彼女もいないし……)
今が楽しければそれでいい、セックスなんてそんなもの……。お互いが気持ちよければそれでいい。そう思っていた。
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