22 / 351
―― 聖夜と生クリーム味の……(21)
ぼんやりとその光景を見ていると、透さんは唇に触れるだけのキスをして、そのまま下へと移動していく。
太股に唇を押し当てられて、達したばかりの体は、ピクリと跳ねてしまう。
「あ……」
足を開かされて、熱の籠った舌が内腿を這うように、奥へと進んでいく。
「んぁっ!」
太腿を持ち上げられて、恥ずかしい体勢を取らされて、露わになった後孔周りを、透さんは、舌で円を描くように舐め始めた。
「えっえっ…… !んなっ… だめっ!」
慌てて腰を引こうとするけど、力強い腕で引き戻されてしまう。
透さんは、一旦顔を上げたけど、「ん?」とだけ言って、何?って感じの表情で俺を見る。
「そっ…… そんなとこ、舐めないでください……。き…… 汚いしッ」
顔の熱が上がるのを感じながら訴えるけど、透さんは「大丈夫」と、宥めるように言って、またその行為を再開する。
「あ…… ッ…… ン」
気持ちいいのか、くすぐったいのか、分かんないけど、透さんの舌がそこを舐め上げるたびに、どうしようもなく快感の声が漏れてしまう。
人に触られる事などないはずの処を見られるだけでも恥ずかしいのに……。
シーツを握り締めて目をきゅっと閉じて、恥ずかしい声が漏れてしまわないように耐えていると、透さんの指が、ぬめった感触と共に、狭い入り口をこじ開けるように挿ってきた。
さっき手に受け止めた白濁を指に絡めて、塗り込むように深く沈めてくる。
「あっ…… !!……っ!」
異物感と痛みに、身体が強張って、一際高い声をあげてしまう。
「痛い?」
心配そうに俺の顔を見つめる瞳。
苦しい息を吐きながらも、声も出せずに小さく頷く俺に、「少し我慢してね」と、透さんが微笑みかける。
汗に濡れた俺の前髪を、梳くようにかき上げてくれる手が優しい。
白濁の滑りのおかげか、痛みは思ったよりは楽だけど、異物感が半端無くて、正直大丈夫じゃないけど……。
てか……、この流れって事は、この後……、やっぱり俺が挿れられるって事で……、透さんのアレが俺のアソコに……?
それって、俺…… 所謂…ろすとばーぁじんって事なのかな……?
それより…… 入るのか?アレ……。指でこんだけ圧迫感あるのに、壊れるんじゃないの?
「直くん、今何考えてるの?」
あれこれ考えてる俺を見て、透さんは「ふっ」と笑う。
「…… な…… 何もっ…… 考え…… な……ンッ」
いきなり内壁を擦られて、最後まで言葉にする事が出来なくて、痛みと異物感が更に強まって、息が止まる。
「息、止めちゃ駄目だよ?ほら、息吐いて?」
「はぁ…… ッン……ッ」
そんな事言われたって、上手く呼吸なんか出来ないっ。長い指が俺の中で蠢く感じ。
だけどその指が、ある部分を擦ったとき、それまでに感じたことのない感覚が身体を走った。
「あぁぁッ?!なっ…… ?あっ!」
そこから甘い痺れが沸き起こる。腰の奥が、擦られた部分が、熱くて堪らない。
―― 何、これ? 凄い……。
俺のその反応を見て、透さんは「ここ?」と言いながら同じ場所を指の腹で執拗に責めてくる。
「あああっ…… やっ……」
そこばかり触られると、頭がおかしくなりそうで怖い。
いつの間にか痛みや異物感がなくなって、怖いくらいの快感に捕らわれていて、中を探る透さんの指が、2本、3本と増やされていたのにも気が付かなかった。
その指を抜き挿しされて、中を掻き乱すように動かされる。
内側からの刺激で、いつの間にか萎えていた俺の中心が、また勃ち上がって、先端から先走りが溢れてる。
内腿を伝う先走りと、中の白濁が混ざり合い、指を動かされる度に、淫らな水音が部屋に響いていて……。 堪らなく疼いて絶頂感が込み上げてくる。
―― さっき達ったばかりなのに…。
もう何も考えられないくらい、熱くて、熱くて、身体も頭も蕩けてしまいそう。
「気持ちいい?腰が揺れてるけど」
透さんに声をかけられて、漆黒の瞳に見つめられる。
「きもち…… いい……」
その言葉を口にすると恥ずかしさに、さらに体温が上昇した。
ともだちにシェアしよう!