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風呂上がりでホコホコの霖をベッドに降ろし、毛布と布団をかける。
「冷やさないようにしとかないとな」
「ん、ありがと」
枕元のパソコンを起動する霖の隣に座り、秋斗はVRゴーグルを装着した。
「………どう…?」
「……っ、うわ……」
ゴーグルを着けたまま、感嘆の声が漏れる。
「どう?何処か変なとこない?」
「変なとこなんかない。
凄いな…、大抵CGだとカクカクしたり合成した感が残るのに、違和感が無い。
本当に会場にいるみたいだ」
「ホント…?」
「ああ」
会場そのものが目の前にある。
ランウェイも、観客席も。
「じゃ、マッピングを乗せるね」
「ああ。……う、…うわ…」
リアルな映像に重なるプロジェクションマッピングに、秋斗は言葉を失った。
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