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少しだけ

あんなに遠ざかっていたことに僕はどんどん近付いている いや、どうなんだろう・・・本当は知らないところで誰かと関わって生きているのかもね ・・・どうなのかな 単純に僕が・・・人との関わりが欲しかっただけなのかもしれない そして僕は昼間のシフトに移った 三田さんと過ごす時間が欲しかったからなのかもしれない 誰もが夜静まった時間に動き続ける、その意味が僕の中でなくなりつつなった 所詮人は一人でいるのは限界があるのかもしれない それに人は・・・欲張りだ。手に入れると、もっともっとと強請ることになる 火曜日から土曜日まで働いて、日・月曜日を休む。 世の中の人が見ているテレビを見ることもできるし、休日を三田さんと過ごすこともできる。 三田さんは友達がいないのだろうか。この頃は僕とばかり過ごしているようだ。 互いの部屋をいったりきたりしながら、DVDを見たりゲームをする。明るいうちからお酒を飲む。 そして…少しだけ話しをする。 そう、少しだけ 僕にはまだ沢山話すだけの準備がないから

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