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椿の花が落ちる頃 四
俺は両足を曲げ、左すねと左腕、右すねと右腕を赤い紐で縛られた。
全く身動きができない。
しかも股を少し開かれているため、秘部が露になっている。
勃っている先はしっとりと滴が垂れていた。
「やっぱり、椿は体が柔らかいな…どんな格好でも美しく縛れそうだ」
弥三郎はうっとりしながら、眺めていた。
まるで自分が作った作品のように。
「弥三郎、様…動けない…」
「動けないようにしているんだ。これから君の体を作りかえる」
弥三郎に耳元で囁かれ、背筋がぞくりとする。
弥三郎は小瓶を懐から取りだし、蓋を開けた。
トロリとした蜂蜜のような色をした液体だった。
それを俺の胸の突起に塗りつけた。
一瞬ヒヤリとしたが、すぐにジンジンとする熱さになった。
「あっ…熱、い…んん…」
大人しかった俺の乳首はぷっくりと粒のようになっていた。
「弥三郎さまぁ…なに、これ…すごく、ジンジンして…ムズムズする…」
「効いてきたな…」
弥三郎は胸を撫でる。粒だった乳首を優しく撫でる。
やんわりとした刺激では物足りないので、自ら胸を擦り付けるようにごそごそと動く。
「もっとぉ…もっと強く…」
「強く…どうするんだい?詳しく言わないとわからないなぁ」
弥三郎はきゅっと乳首をつまむ。
「っあぁ!!それ、いいっ!もっと強くつねってぇぇ…っ!」
さらに弥三郎は両方の乳首を強めにつねる。
「いっ…あぁ…っ!気持ち、いい…っ!!」
もっともっとと言わんばかりに胸を弥三郎に突き出す。
「もしかして、こういうのを使うのは初めてかな?少し刺激が強すぎたね」
俺の後ろの割れ目をそっと撫でる。
「ここに塗ったら…椿、どうなっちゃうのかな…?」
想像しただけでぞくぞくとした。
「やぁ…こ、わい…」
「きっと、もーっと気持ちよくなるよ…」
これ以上、気持ちよくなるのは恐ろしかった。
底なし沼の中にズブズブと入っていくような、もう引き返せなくなるような…そんな感覚に陥っていた。
なんとか逃げ出そうとするも縛られた足と腕は動かない。
膝は折り曲げているため、俺の後ろの孔は弥三郎から丸見えであった。
「逃げても、だめだよっと!」
俺をうつ伏せにさせる。お尻を突き出したような体勢にさらに顔が赤くなった。
弥三郎にお尻を撫でられる。その時、ヒヤリとしたものが後ろの孔に入れられた。
(あの薬だ…)
蜂蜜のような、あの薬。
乳首と同様にジンジンと疼いてくる。
痒くて、たまらない…。
何か長いもので中をかき回してほしい。
俺は喘ぎながら、ムズムズとした感覚が歯がゆく感じた。
「椿、お尻を振って何をしてるのかな?」
「弥三、郎さまぁ……っ、ここが…ここがぁ…ジンジンして…っ痒いぃ…!」
「そうか…痒いのか…。それでどうしてほしい?」
弥三郎は俺の後ろ孔を指でなぞる。
やんわりとした刺激が余計に痒さを増している。
痒さがどんどん増していく。
「中を…、お尻の中を…掻いてぇ…!」
「かわいそうに…かき回してあげようね」
弥三郎は人差し指と中指を中に入れた。
ぐちゅぐちゅと濡れた卑猥な音がする。
「ふ…んぁ…、んん…」
「少しは痒いところに届いたかな?」
縛られながらも体をくねらせる。
「もっと、長いもので…掻いて…」
「長いものって…何だろう?」
本当は分かっているくせに、意地の悪いことばかり言ってくる。
でも、言わないと…この苦しいことは終わらない…。
「 弥三郎様の…立派な一物 で…中をかき回して…!」
羞恥とむず痒さで顔が紅潮するのを感じる。
「椿は良い子だね…ちゃんと言えたご褒美だよ」
俺の孔から、入っていた指の感覚がなくなり、ぐちゅりと淫靡な音が聞こえる。
弥三郎は俺の頭をなでた後、腰を掴んだ。
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