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椿の花が落ちる頃 八

弥三郎は縄と縄の間にある俺の胸をぴちゃぴちゃと舐め始めた。 身をよじりたいけど、体を縛られてる上に、弥三郎は俺が動かないように腕を掴んでいる。 「んん…っふ…ぅ…」 優しく舐め回しているかと思えば、時折、俺の胸の突起を甘噛みされる。 「…っぁう!」 触られる度に甘い声をあげてしまい、それがまた羞恥を誘う。 弥三郎は俺の胸から口を離す。銀糸が、弥三郎の唇と俺の胸を繋いで、切れた。 「男でも胸で感じるのだな」 「毎晩毎晩、弄り回しやがって…」 「椿は可愛いが、口が悪いな…。っよ!」 「っうわぁ!」 弥三郎は掛け声とともに俺を抱えて、柔らかな布団の上に横にした。 「ちょ…っ急に…」 「椿」 弥三郎は、俺に接吻をする。 ぬるりと舌が入ってきて、歯の裏、舌をなぞる。 「椿、君は私のものだ」 あぁ、その目だ。 嗜虐的な狡猾な目。 その目で見つめられると、俺はただ口をつぐんで、従うしかない。 「素直じゃない君も好きだが、素直になる君はもーっと好きだ」 懐から小瓶を出す。 中には蜂蜜のようなとろりとした媚薬が入っている。 「それ、やだぁ…」 「どうして?」 「それ使うと、…おかしく、なるから」 「そうなの?おかしくなった椿見たいなぁ」 弥三郎は小瓶からとろりと指に薬を出す。 その薬をぐちゅりと俺の秘部に入れる。 「やぁ…ぁん…!」 ぐちゅぐちゅと濡れた音をたてながら、弥三郎の指はどんどん奥へと入っていく。 「おねがぃ…!弥三郎さまぁ…もう、そんな奥…っまで…入れないでぇ…!!」 「しっかり濡らさなきゃ、痛いだろ?」 俺は大きく足を広げ、仰向けになった蛙ような姿になっていた。 弄られる度にじんじんとしたきた。 ヤバいヤバい! 奥が痒くなってきたような気がする! 熱い…! 「弥三郎さま…っ奥が熱い…!痒くなってきて…!」 俺は苦しくてたまらず、途切れ途切れにどういう状況か弥三郎に伝えた。 「うんうん。それで?」 相変わらず、ニコニコとしている。 「お願い…!掻いて…っ!」 「んー?掻いてるじゃないか、指で」 弥三郎は指を中で動かす。 壁を掻くように動かしたため、俺の体はびくりと跳ねた。腕ごと縛られているから、陸に上がった魚みたいだ。 「違うのぉ…っ指じゃなくて…弥三郎様の、その…」 「はっきり言わないと分からないなぁ」 何で、この人はこんなに性悪なんだ…! 心の中で悪態をつきながら、俺の顔はだらしなく蕩けきっていた。 「弥三郎さまの、大きな一物でぇ…俺のお尻の穴をぐちゃぐちゃにかき回して下さい…っ!!」 俺は羞恥に苛まれながらも、奥のむず痒さに負けて、大きな声で叫んだ。 あぁ…他の部屋にも聞こえてるかも…とぼんやり頭の片隅に思ったが、弥三郎は「よく言えました」とにこりと笑って、自分の滾ったものを勢いよく奥に入れた。 「んんんっ!!」 お互いの肌が、汗やら体液やらのせいで湿り気を帯びた音を立てている。 弥三郎は律動を早め、俺の奥へ穿つ。 「は…っはぁ…!んんぅ…!!」 パンパンという音と同じ感覚で、俺の喘ぎ声もどんどん大きくなる。 「もう…っ弥三郎さま…、もう、イくぅ…っ!!」 「あぁ、もう…イきなさい」 それを合図にするように、俺は自分の一物から精を吐き出した。 ほぼそれと同時に弥三郎も俺の奥に己の劣情を注いだ。 じわりと熱くなるものを下腹部に感じながら、俺は眠りへと落ちていった。

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