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第2話

「大内くんでも振られるんだね。てっきり引く手数多かと思ってたよ」 そういう時期もあったけど、と彼は言った。 「ふられることも多いです。なよっとしてるからって」 「そうかな」 「運動するよりは、家でテレビ見てるタイプなので」 「落ち着いて見えちゃうんだ」 「そういうことです」 大内は勉強もできるが、運動部でスポーツもこなしている。しかし、その本人の言葉から察すれば、より秀でているのは勉学の方なのだろう。確かに見た目も、スポーツマンかインテリかと訊かれたら、インテリだ。 血気盛んな女生徒達には、いくら顔立ちが整っていても、この利口で秀才な優等生では、少し物足りないのかも知れない。何しろ、内面は表に滲み出てくるものだ。その証に、大内は他の生徒とは一線ひいて大人びている。 妄想から妄想を膨らませた架空の理屈に、僕はひとりでに納得した。 「それ、何ですか? 」 大内は、僕の手に持った一冊の本を指差す。

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