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 『-holic ―恋人がサプリ―』(5)

「――っ、透さん、俺、重いでしょ?」  いくらなんでも、出逢った頃より少しくらいは成長してるんだし。  啓太に言ったら、『直のは成長期じゃなくて、性長期だろ?』って言われたけど! 「うん、ちょっと重くなったよね。だけどまだ大丈夫」  と、にっこりあの大人の微笑みで返して、スッと寝室へと俺を運んでいく透さん。 「……あれ?」  寝室のベッドの前で、透さんの動きが一瞬止まって「直くん、さっきベッドにいたの?」と、不思議そうに聞いてくる。 「え? あっ」  きっと、綺麗にしてあったシーツに皺ができているからだ。  さっきここで、良からぬ妄想を展開していたのを思い出して、顔が熱くなってく。 「え…と、さっきちょっとここで寝ちゃって……」 「そうなんだ。俺が帰ってくるの遅くなっちゃったもんね。ごめんね」  透さんは、俺の嘘を疑うこともなく謝ってくれたりなんかするから、ちょっぴり胸が痛むけど、ホッとして笑い返して誤魔化した。  重いだろうに、俺の身体をそっとベッドの上に寝かせてくれて、透さんが覆い被さるようにキスをしてくる。  さっきの続きと言わんばかりの、激しくて濃厚なキスに、もう身体中が熱くなって蕩けそう。  透さんの舌が耳の溝を擽りながら、俺のシャツを捲り上げて、直接肌に少し冷たい掌が触れてくると、全身が粟立ってピクリと身体が跳ねた。  だけど、俺の息子ちんは、もうさっきから痛いくらいに張り詰めていて…… 「とおる、さん」  またキスをしてくる唇の隙間から、透さんの名前を必死に呼んだ。 「……どうしたの?」  不思議そうに首を傾げる顔が、またセクシーでぞくぞくする。 「あ、あのさ俺……」  ちょっと言いにくい。  だって、透さんが帰って来る前から、俺のはもう出来上がってたから。 「あの、早くズボン脱がせて欲しい……なぁ…なんて……」  ありったけの甘えた声で、上目遣いにお強請り……上手く言えたかな。  透さんは、最初不思議そうにしていたけど、すぐににっこりと微笑んだ。あの最強の微笑みで! 「そっか、そうだね。早く出してあげないとね」  そう言って、ベルトを外して、ファスナーを下ろして、ジーンズと下着を一緒に一気に脱がせてくれた。  あまりにも元気よく飛び出した息子ちんが、ちょっと恥ずかしい。 「……元気だね」  透さんは、クスッと笑って、自分のネクタイの結び目に人差し指を挿し込んで緩めながら、俺を見下ろした。  もう、なんかその仕草が、めちゃめちゃかっこ良くて、なんかダイレクトに腰にきて、うっかりイってしまいそう。

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