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 『-holic ―恋人がサプリ―』(7)

 もうそれだけで、ぞくぞくして腰にくるっ! 「……あぁ……は……っ」  透さんの熱い先端があてがわれて、ゆっくりと押し開くように奥へ奥へと挿っていく感覚が気持ちよくて、声がひっきりなしに零れるのを我慢できない。  もっと透さんの吐息を間近に感じたくて、俺は無意識に、開きっぱなしの口から舌を出して、キスを強請っていた。  透さんが覆いかぶさってきて、それに応えてくれる。  宙で舌を絡めてそのまま唇が重なった。  お互いの唾液を送り合いながら、透さんが律動を始めた途端、もう腰の奥がズキンと疼く。  ゆっくりと引いて、また一気に奥まで貫いていく律動と、感じる部分を的確に擦られて、俺の息子ちんは触られてもいないのに……もう、イくっ!  って――、信じられないくらい早すぎるんだけど!  だけど、我慢も出来そうになくて、俺は荒い息を吐きながら訴える。 「あぁ……ッ、も……イきそっ」 「イっていいよ」  透さんは微笑んで、俺が伸ばした手を握ってくれる。 「――ッ、あぁ……っ」  身体の奥から湧き上ってくるような感覚がして、熱い飛沫が肌に散る。 「……気持ちい……」  思わず言葉に出して言ってしまうくらい、気持ちいい。 「直くん、気持ち良さそうだね」  透さんは、そう言って優しく唇を啄んでくれる。  イった後の余韻に浸りながら見上げると、透さんは「ごめんね、動くよ」と微笑んで、俺の脚を抱えあげた。  あ、あれ? そうか、俺ってば、一人で気持ち良くなっちゃって、透さんはまだイってなかった!  申し訳ない気持ちでいっぱいなんだけど、でも俺、イったばっかで、透さんがちょっと動いただけで、なんか敏感に反応しちゃって、恥ずかしいんだけど、女の子みたいな喘ぎ声が止まんなくなる。 「――っあ……っ、ん、」  透さんのをキュウキュウ締め付けてるし、めちゃめちゃ気持ちよくて、息子ちんも、またすぐイっちゃいそうになってる。  でも今度はちゃんと二人で一緒にイきたいじゃん。 「……ぁあっ……ふっ……ぅ、ん……っ」  だから、すぐぶっ飛んでしまいそうになるのを我慢して、息を吐きながら必死に快感を逃がそうとした。 「……直くん……」  透さんが律動しながら俺の名前を呼ぶ。見上げると、ポタリと透さんの汗が俺の目尻に落ちてきた。  眉根を寄せて俺を見下ろす顔が、なんか切なそうな感じで、それがめちゃめちゃ色っぽくて、またドクンとダイレクトに腰にくる。  あ、ヤバいヤバい、またイきそ……  感じ過ぎるのをやり過ごそうと他の事考えてみたりするんだけど、透さんの手が俺のを握って扱き始めるから、もう堪んない。 「はぁ……っ、あっ、だ、ダメ! とお、るさ、あっ」  訴えても、透さんは手を動かしながら、容赦無く腰を打ち付けてくる。 「……っん、いいよ、直くん、何回でもイって?」  な、なんで語尾上がりなんだろって、ちらりと思いながらも、そんな色っぽい声で甘い言葉を囁かれたら、一溜まりもない……。  言われた通りに、俺は何度も昇りつめてしまったのだった。

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