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 『来年も再来年も、ずっと……』(16)

 やがて身体の奥深いところまで、透さんの先端が潜りこんで止まる。  散々蕩けさせられた中は、至るところで収縮を起こして、意識しなくても透さんを締め付けてしまう。  透さんはすぐには腰を動かさずに、引き締まったしなやかな身体を、俺の肌に重ねてきた。  微かに透さんが吐息を零したのが耳元で聞こえる。  こんな時、男である俺の身体でも、透さんが感じてくれてるんだと思えて、嬉しくなる。  首にしがみつき、透さんの腰に両足を絡めて、 「透さん、好き」  と、言った途端、透さんが小さくトンっと最奥を突いてきた。 「……俺も好きだよ」  漆黒の瞳と視線が絡んで、深く唇を重ねて。  そして透さんは、ぎりぎりのところまで腰を引いていく。 「ん……ぁあっ」  抜けていく感触に、思わず声が出る。  浅いところで抜き差しをされて、腰を浮かせてしまう。  感じる部分を、先端の張り出したところで擦られて、どうしようもなく甘い声が出てしまう。 「あ……っ、やぁ……あっ、い、っ」  そこばかりを何度も突いて責められて、またゾクゾクとする快感が身体中に広がっていく。 「イっていいよ……」 「――っく……だって、一緒にって、言ったじゃん」  荒い息を吐きながら訴えると、艶然と微笑んで、見つめ返される。  ――さっきは、散々焦らしたくせに……。透さんて時々ちょっとSっぽくなる。  だけど、こんな時の透さんの表情がすげえ色っぽくて、そこが好きな俺って実はMなのかもしれない……なんて思うと、ちょっと笑いそうになる。  吐精感が迫ってくるのを訴えると、根元をきつく掴まれて、結局ドライで何度もイかされて。  最後は、繋がったまま身体を引き上げられて、向き合った姿勢で透さんの膝の上に乗る。  透さんの動きに合わせて、俺も腰を揺らしながら、また唇を重ねて。  そうして一緒に昇りつめて、俺は互いの身体の間で熱を放ち、同時に身体の奥で透さんのがドクドクと脈打った。  最奥に熱が弾けて広がっていくのを感じながら、ギューって抱きしめられて、甘い甘いキスをもらう。  この瞬間、俺は世界中で一番幸せだと、いつも思うんだ。

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