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『Feliz año nuevo!』(5)
「……あ……ッ」
もう何がどうなってんのか分かんないんだけど、気付けば何本もの筆が、俺の身体を擽っていて、
「や、やめっ……擽ったい……からっ」
最初は擽ったかったのに、段々とそれが気持ちよくなってきてしまって、ジーンズの下では俺の息子ちんときたら、膨れ上がって外に出たがってるし!
「――は……ぁッ、あ……ん」
「なんだよ、感じてんじゃん」
呆れたような声でそう言って、桜川先輩が冷たい眼差しで俺を見下ろした。
「――ッ、感じてなんか……はぁッ」
その時、みっきーに敏感になっちゃってる俺の乳首を筆でなぞられて、腰から背中を甘い痺れが走った。
「なーお、相変わらず可愛い乳首だね。こんなに尖らせて」
「やっ……ッ……あぁっ……」
「気持ちいい? 直くん」
耳元で囁いた透さんが、耳の中に舌を挿し込んできて、溢れるような水音が鼓膜を覆う。
「や……ぁ……ッ、ふ……ぅッ」
「へぇ~、直って、ヘソも感じるんだ」
「やっ、やめれっ」
啓太にヘソん中まで筆を入れられて、毛先でくるくる掻きまわされて、変な声が出ちまった。
「なーお、そろそろ後ろも疼いてるんじゃないの? 俺の挿れてあげようか?」
もうなんだか、気持ちいいのか、嫌なのか、ワケが分かんない状態になってきてるけど、みっきーのその言葉には、戦慄する。
――だ、ダメ絶対! みっきーのはデカ過ぎてシャレになんない!
「や、やだ、みっきーのだけは、やだ。透さんのじゃなきゃ、やだー!」
身体を捩って、透さんの腕からも逃れようとしている俺に、みっきーの笑いを含んだ声が聞こえてくる。
「ひどいなー、前はあんなに感じてたくせに」
それと同時に、俺を羽交い絞めにしている透さんの腕に力が篭った。
――透さんっ、怒ってる……。
背中に冷たい汗が流れていくのを感じる。
「あー、もういいだろ? 皆いいかげん退けよ」
――さ、桜川せんぱいっ、皆を止めてくれるなんて、俺は貴方のことを今まで誤解してました。
もう、俺様だとか、鬼畜だとか、眼鏡だとか、狐目だとか、言いません。いや、言ったことないけど!
「……桜川せんぱい~~~」
俺は助けを求めるように、桜川先輩に腕を伸ばす。
バシッ!
――え? バシッ? 今、バシッて、手を叩かれたんですけど……しかもめっちゃ痛いんですけど!
伸ばした俺の手を叩いたのは、羽子板を手にした桜川先輩だった。
「ふふ、なんだよ直、そんなに目をうるうるさせて。痛いの好きなんだな」
――え…? 痛いの嫌いです。嫌いですってば。
そう言いたいのに、何故か声にならない。
「ほら、ケツ出せよ。俺がもっと気持ちよくしてやる」
いつの間にかジーンズも下着も脱がされて、四つん這いになってる俺。
みっきーと、啓太に身体を押さえつけられて、身動きもできなくて、ケツだけ高く上げさせられてる。
――やだ! やだ! 透さん助けて!
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