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8 幸せになるまであと358日-3。

『うわ!!めっちゃ綺麗…』 露天風呂に浸かりながら二人で夕日を見る。 沈んで行く夕日はすごく綺麗で、釘付けになった。 『なぁ、天野。』 『なんですか?』 『キスしようか。』 『は、はぁ!?』 『恋人同士ならこの綺麗な夕日見ながらすんじゃねぇの?夕日綺麗だね…いや、お前の方が綺麗だよ…とか言いながら。』 『いや、それドラマの見過ぎでしょ…』 『そうか…』 『西野さん、本当にちゃんと付き合ったことないんですか?』 『ない。』 『キッパリ言いますね…』 『うん。たぶん向こうはその気だったこととかは何度かあると思うんだけどな…。俺はない。』 『山崎は?』 『山崎は、最初はからかうつもりだったけど、あまりにも小宮のこと真剣だからこっちもどんどん本気になって…でも今回わかった。俺が本気になると手に入らないって。』 少し寂しそうな西野さんを見て、本気で山崎のことを気に入ってたんだな…と思った。 『いつかいい人見つかりますよ!!!その欲しい物無理矢理手に入れるっていうのももうやめるんですよね?』 『うん。やめる。ってかやめた。』 『だったらすぐ見つかりますよ。西野さんかっこいいし、意外にマメだし。』 『俺が?』 『自覚なしですか?メールもちゃんと毎日くれるし。女でも男でもどっちでもイチコロですよ。』 そう言って笑うと、ありがとう。と少し恥ずかしそうに西野さんが笑った。

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