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18 幸せになるまであと237日-2。
『ん…?あっ…ごめ…俺寝てた?』
目をこすりながら起きた西野さんが可愛すぎてキュンとなる。
くっそ…このイケメンが…
そもそもキュンってなんだよ。
もうこれ以上俺の気持ちを弄ばないでほしい。
『よく寝てましたね。』
『揺れが気持ち良くてつい…んじゃ行こうか。』
二人で駅を出てまずはホテルへと向かった。
またしても同室。
本気でやめてほしい…
今からでも別々にできるんじゃないかと思い提案してみる。
『あの…』
『ん?』
『やっぱ同室はやめた方がいいんじゃないでしょうか?』
『なんで?』
『なんでって…やっぱり疑似は疑似だし…』
『今更だな…』
確かに今更だ…。
まぁ今更になった理由は最近本当にマズイと思い出したからであって、最初の方はなんとも思っていなかった分、平気だったんだけど…
って、意識してるこの時点でアウトだし!!!
『別々で…』
『だから今更だろって…』
『うっ…』
『なに?俺のこと嫌いか?』
『いや…別にそういうわけじゃ…』
『なら…好き?』
いきなりの質問に戸惑う。
好き?ってそういう意味じゃなくて?
えっ?どういう意味?
何も答えられず沈黙が続く…。
『俺は後輩として天野好きだけどなぁ…』
あっ…そういう意味か。
だけどなんだか寂しくて…
俺やっぱ変だよな。
『いや、俺も西野さんのこと好きですよ。仕事もできるし、尊敬できる先輩ですし。』
『じゃぁ、同室問題ないな。』
いや、それとこれとは…
なんて言えるわけもなく、またしても同室で俺は耐えられるのか…と心配になったのだった。
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