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24 幸せになるまであと236日。
『おはよ…』
『おはようございます。』
寝起きにベッドの上で西野さんを見るとまたよからぬことを考えてしまいそうだったので早起きして身支度も整えておいた。
『早いな。』
『早起きしたい気分だったんで。』
『そっか。俺、昨日いつの間にか寝ちゃってた。すまんな。』
『いいですよ。俺もすぐ寝たんで。』
2人で朝ご飯を食べながら他愛もない話をして…
本当に付き合えたら…こんな感じなのだろうか?
ダメダメ。
考えるのはよそう…と、頭をフルフルと横に振った。
『あっ…あの、昨日はありがとうございました。』
『あぁ?あぁ…どういたしまして。』
『西野さんの誕生日はいつなんですか?』
『俺?俺はクリスマス。』
『クリスマス!?クリスマスって12月25日ですか!?』
『そうだけど。』
『な、なんであの日言ってくれなかったんですか!?』
『あの日って?』
『この疑似恋愛ごっこが始まった日ですよ!!誕生日だって教えてくれればあの日奢ったのに…』
『今日俺の誕生日なんだ〜って自分から言うのやらしくね?後輩に奢らせる趣味ねぇし。』
『…でも!!昨日のお返しもしたいんで!!12月25日、俺に奢らせて下さい!!』
ガバッと立ち上がり勢い良く叫んだ。
『わかったわかった…じゃぁ、12月25日空けとくわ。楽しみにしてる。』
とまぁ、こんな感じで誕生日デートをこじ付けたわけだが…
その日で疑似恋愛ごっこが終わるのかと思うと少し寂しい…
何言ってんだ俺。
あまり考えないようにしようと思うのに頭の中は西野さんでいっぱい。
どうしようもない自分の気持ちを心の奥に閉まって、西野さんとの旅行を楽しんだ。
『楽しかった。ありがとう。』
『こちらこそありがとうございました。』
そう挨拶をして、俺たちは別れたのだった。
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