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41 幸せになるまであと84日-1。
『はよ。』
『おはよう…ございます。』
なんだろう…気まずい。
そして眠い…
寝ることができず、リビングで眠る西野さんを見ながら朝を迎えた。
西野さんがなぜリビングで寝ていたのか?なんてことは、あえて聞かないでおこう。
この前のキスはお互いに意識があるうちのことだったので、気まずかったがそれなりに回避できた。
ただ今回は、俺は寝たフリをしていたわけだから、もちろん知らないフリをしないといけないわけで…
そして西野さんももしかすると寝呆けていただけで、全く覚えていないかもしれない。
あぁ…厄介だ。
西野さんの唇を見ては思い出す俺。
もうダメだ。
なんか話…
『会議何時からですか?』
『9時。』
『じゃぁそれまでどうしますか?部屋使ってます?』
『いいの?』
『また鍵は会社で渡してくれればいいですし。ただしコソッとでお願いします。』
『了解。』
どことなく嬉しそうな西野さんが、ポンッと俺の頭を叩くように撫でた。
だから…
それしないでくれよ…
意識してしまって、触れられた部分が熱い。
朝ご飯を食べ、身仕度をし、玄関に向かう。
『じゃぁお願いしますね。いってきます。』
『いってらっしゃい。』
扉を開けると西野さんが俺の腕を掴んだ。
『忘れ物!!』
そう言いながらおでこにチュッとキスをされた。
『なっ!!!』
『いってらっしゃいのチュウ。』
ニヤリと笑う西野さんに睨みをきかせながら慌てて玄関を出た。
バクバクとうるさい心臓を押さえながら、そっとおでこに触れる。
これ以上俺を夢中にさせるな…
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