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46 幸せになるまであと63日-4。
さて、ここからが問題だ。
自分の泡を全て流し終えた西野さんがまた狭い浴槽に入ってくる。
『だから狭いですって。』
『大丈夫、大丈夫。』
何が大丈夫なんだ。
俺は全然大丈夫じゃねぇっつーの。
目を合わさないように必死に天井や壁を見て、何も考えないようにする。
『なぁ、元カノのこととか聞いてもいい?』
『元カノ?ですか?』
『うん。元カノっていうか、天野の今までの付き合いの話。』
『いいですけど…』
『こうやって彼女と風呂に入ったりしてた?』
『いきなりそんな感じの質問なんですね…まぁ…たまにはありましたよ。』
『天野から誘うの?』
『えっ?』
『あ…風呂。』
『いや…一緒に入ろうって言われて渋々って感じですかね…』
『なんで?一緒に風呂入んの嫌いなの?』
『なんか自分の体洗ってるところとか見られるの恥ずかしくないですか?』
『じゃぁ洗いっこすればいいじゃん。』
『洗いっこって…それも恥ずかしくないですか?』
『それも一種のプレイだと思えばいいんじゃね?』
…………。
何言ってんだ、この人は。
そもそも、俺は元カノと風呂に入りたくなかった理由はそれだけど、西野さんと入りたくない理由は自分のモノが反応してしまうと思っているからで…
現に今だって…
落ち着いたと思っていたハズの俺のジュニアはなぜか半勃ちで…
浴槽から出るに出れないでいた。
ヤバ…
ちょっとのぼせてきたかも…
『天野、顔赤いけど…大丈夫か?』
『ちょっとのぼせたかもしれないです…』
『じゃぁ早く出ろよ。』
『いや、出たいんですけどね…』
出れない理由があるんですよ…
なんて言えるわけもなく、我慢する。
鎮まれ〜鎮まれ〜
何度も頭の中で唱える。
あっ…でも結構グラグラするかも…
……………。
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