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Tritoma※

「あっ、あぁっ、ん、はぁっ、い、くっ……、いっちゃ、あ、あぁっ……!」 びりびりと痺れるような感覚と共に、一際大きな快楽が此の身へと降り注ぎ、自身から溢れていく欲深な蜜は勢いを増し、びゅるっと噴き出して辺りに撒き散らされる。 目蓋を下ろして感じ入り、唇からはとめどなく甘ったるい声が零れ、余韻に浸っている間も自身からは白濁が溢れていく。 艶めかしく頬を染め、ぐったりと身を投げ出しながら甘やかな一時に酔いしれ、汗ばむ肢体は悩ましく汗を光らせる。 あまりにも強い悦楽へと引き摺られ、未だ思考はぼんやりと熱を孕んでおり、ひくついている自身からは尚もとろとろと情事の証が垂れ流されている。 「はぁっ、あ……」 「まだ、おさまりませんか……? とろとろと溢れてきていますね」 「んっ……、全然、止まらな……、はぁ」 「もう少しだけ……、続けましょうか。動きますね」 「んっ……」 頬へと口付けされ、優しげに言葉を掛けられてから緩やかに律動が再開し、ゆっくりと行き来していく熱量を大いに感じ取る。 ナキツはまだ達しておらず、熱を孕みながらぐぐと腰を押し進められ、たっぷりと味わうように中を擦っていく。 「はぁ、はっ、ん……」 「真宮さん……」 「あっ……、はぁ、な、に……」 「好きです……。ずっと、貴方のことが……」 「んっ……、ば、かっ……、好き好き、う、るせ、あっ……」 「仕方ないじゃないですか、本当の事なんですから。それに、面と向かって言わないと気付いてくれないでしょう……?」 「んっ、あ……、そ、れはっ……」 何度目かの想いを告げられ、流石に恥ずかしくなってつい悪態をついてしまう。 頬が熱くなり、顔を背けて可愛いげのない言葉を返すも、ナキツはいとおしそうに見つめるばかりで一時の幸せに浸っている。 真正面から好意を注がれて、柄にもなく照れてしまう姿を見られたくないのに、繋がり合う今は逃れられず視線に捕らわれている。 時を忘れ、甘やかな空気に包まれながら身体を重ね、熱っぽく吐息を漏らして尚も快感を貪っていく。 「俺が……、貴方に伝えたいだけなんです。重く受け止めないで下さい。悩む必要もない。ただ、これからも変わらず……、側に居させて下さい」 「んっ……、あ」 「俺の望みは……、それだけです」 「はぁ、は……、ナキツ……」 「名前を呼ばれるだけで嬉しいのは……、貴方だけです。真宮さん……」 「んっ……、はぁ、ん」 視線を向けると、愛しげに微笑むナキツが見え、手を差し伸べると触れられるように顔を近付けてくる。 掌に温もりが伝わり、感触を確かめるようにすりと指を滑らせ、熱情を纏う視界には穏やかに笑む彼だけが映り込んでいる。 先程までとは打って変わり、緩やかに内部を熱が通っており、じっくりと時間を掛けて新たな劣情を育まんとしている。 そんなに性欲が強いほうではないはずなのに、達しても終わらずに熱を孕んでいるなんて、自分はどうしてしまったのかと不思議に思う。 これが本来の姿なのだと突き付けられても何も言えないくらいに、彼と身体を重ねてから幾度達しているか分からない。 甘い囁きがまじないのように思考を、身体を操っていき、容易く悦楽へと蕩けさせて熱情を生み出す。 頬へと触れていた手に手を重ねられ、そのままそっと下ろされて下腹部に誘導されていき、白濁を散らして塗れている自身へと行き着いてしまう。 「まだ物足りないなんて、いやらしい人ですね。貴方が散らしたもので一杯になってます」 「ん……、あっ、そ、なの……、仕方な……、ん」 「自分で鎮めて下さい。いいところ……、ちゃんと分かってますよね」 「はぁっ、あ……、なんで、そんな……、い、やだ……」 「知ってますよ。拒んでいながらも、しっかり感じていること。少しだけ手伝ってあげます」 「あ、んっ……! や、あっ……、や、めっ、いった、ばっかり、あ、あぁっ、んっ」 重ねられている手の赴くままに、白濁に塗れている自身を共に扱いていき、達してから然程時間が経っていないそれは敏感に感じ入り、僅かな刺激でもびくりと身体が震えてしまう。 「はぁ、はあっ、んっ……! もう、許し……、あっ、うぅっ、ん……!」 「駄目です。まだ離してなんてあげません……。無防備に色気を垂れ流す罰です。ゆっくり休ませてなんてあげませんから……」 「あっ、んんっ……、はぁ、はぁっ……、そんな、の……、知らなっ……」 「ちょっとだけ、八つ当たりです。それだけ貴方が他者を惹き付ける存在なんですよね。俺も、惹き付けられた者の一人です。今だけは、貴方を独り占めします……」 「ん、んんっ……!」 それまで緩やかであった動きが次第に激しさを増し、ナキツの手が離れていることにも気付かずに、いつの間にか貫かれながら自慰へと耽ってしまっている。 喉元をさらけ出し、絶えず襲い掛かる快楽に喰い破られてとうにおかしくなっており、冷めない熱に突き動かされるままにそれを扱いていく。 じゅぶじゅぶと奏でられるいやらしい行いが鼓膜へと滑り込み、音にすら快感を煽られて興奮を募らせ、何度も中を擦られて貫かれてたまらず腰をくねらせている。 喧嘩をしている時よりも余程体力を奪われ、疲労感が凄まじいのに熱情により感じさせず麻痺しており、悩ましく喘ぎながらただただ素直に感じている。 「あ、あぁっ、熱いっ……、また、いっちゃ……、お、かしいっ……、おれ、こんな……、こんな、ち、がっ……」 「紛れもなく貴方です。もう何度もいってるのに、また達してしまいそうなんですか。今では自分で慰めて、こんなに足を開いて……、本当タチが悪いです」 「あ、あ、んんっ、ちが、ち、がうっ……、あ、あぁっ、おれはっ……、あ、うっ」 「咎めたりしません。いいんですよ、ほら……。気持ちいいですね、真宮さん。もっと壊れてしまいましょう……」 「あ、あぁっ……ん! はぁ、は、んっ……、き、もちい、いっ、もっと、ずぽずぽし、て、あぁっ、いい……、あ、ん、い、いっ……」 ナキツの言葉にいざなわれるがまま、我を見失って貪欲に快楽を求めるだけのものとなり、あられもなく身を明け渡して矯声を上げ、はしたない羅列を繰り返して艶かしく乱れる。 激しく揺さぶられ、ナキツも呼吸を乱して息を漏らし、荒ぶる熱を打ち付けられてじんじんと疼きが広がっていく。 肌が触れ合い、ぱんと叩かれるように腰を進められて奥を突かれ、擦られて狂おしい程に気持ちが良くて呼応し、自身を愛でる手の動きも速まっていく。 「あ、あぁっ、ん、はぁ、いいっ、あ、い、いっ……、いくっ、い、くっ……ん、いっちゃ……、あっ」 「くっ……、真宮さんっ……」 「あ、んんっ……! あ、でるっ……、い、くっ、んっ……、あ、あ、ああぁっ……!」 引き抜かれた熱と、達した自身から放たれる欲望が混ざり合い、しとどに溢れてより一層はしたなく此の身を汚していく。 どくどくと零れていく欲にも構わず、荒く息をついて脱力し、力なく身を投げ出して茫然自失の状態で何を思うでもなく天井を見つめている。 忙しなく胸を上下させ、貪るように呼吸を繰り返し、余韻に痺れてひくついている自身からはとぷ、と欲深な汁が滲んでいる。 散々に撒き散らし、いやらしい行いの証で一杯になっており、情事が交わされた現実を物語っている。 「はぁっ……、真宮さん……」 「んっ……」 甘く名を紡がれて、キスをされる。 従順に応え、唇を開いて舌を誘い入れ、唾液と共に絡ませ合って深く繋がり合う。 蕩けるような一時に溺れていき、まだ当分は熱情に晒されて思考も働かず、甘ったるい気だるさに包まれて夜は深まっていく。 掌を重ね合わせ、ちゅ、と口付けを続けながら熱い舌と触れ、次第にまたとろかされていく。 包み込まれるような穏やかさに心地が良く、囁かれ、見つめられて、甘やかな一時に暫しまた落とされていく。 それはどうしようもなく甘美で、抗い難いものであった。

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