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Digitalis※

弱々しく手を伸ばすも、蛮行を止められずに攻め立てられ、漸へと触れたところで何にもならない。 制止に構わず、わざとらしく音を立てながら扱かれており、無理矢理にでも快楽を呼び起こさせようとしてくる。 白濁に塗れ、ぬらぬらと妖しげに彩られている其れは、達したばかりで未だ過敏な状態にある。 けれども容赦無く、先をぐりぐりと刺激されては身悶え、痺れるような感覚に苛まれながらも尚滴らせており、身体は全く言うことを聞いてはくれない。 許容の範囲を超え、ひくついている先からいやらしいものを垂れ流し、一時的に感覚を失いながらもじんわりと頭角を現してくる。 欲深な汁を散らしたばかりだというのに、快楽として受け入れきれない状況であるはずなのに、更なる欲求を孕みながら淫らに頭をもたげてくる。 「あぁっ、ん、くっ……、やめっ、ば、か……、もうっ、あっ、はぁっ……」 「俺の質問に答えてくれない……? ちゃんと聞こえてるんだろ」 「あ、うっ……、し、らなっ……あ、あぁっ」 「そんなわけねえだろ……? まったく、子供でも騙されないようなこと言うんだから。困った奴……」 懸命に抗えど、執拗に攻められては為す術もなく、唇から唾液を伝わせながら声を上げる。 言葉にならず、譫言のように孕みゆく熱と共に、嬌声を上げてはあられもなく乱れ続ける。 其れだけにとどまらず、秘められるべきヶ所さえも暴かれており、我が物顔で出入りしている指に翻弄されている。 一気に押し流されそうで、必死に自分を繋ぎ止めながら耐え忍ぼうと足掻くも、ぐちぐちと弄られていく程に少しずつ確かな熱情を纏っていく。 「それで……? どうして墨入れようなんて思ったわけ? まさかノリで彫ったわけじゃねえよな」 「んっ、く……、お、まえには、関係なっ、あ、あぁっ……!」 「お仕置きのつもりなんだけど、そういえばお前って……、いじめられるほうが好きなんだっけ。これじゃあ御褒美にしかならねえな」 「う、うぅっ……、くっ、はぁっ、はっ、あっ……、や、めっ……」 「そこまで頑なに拒まれると、尚のこと気になっちゃうんだけど。正直に言ってくれないと、ずっとこのままだぜ……? 何回イッても許してあげない。あ、イクの我慢するほうがいい?」 「はぁっ、あっ、い、や……、あっ、う、いやだっ……」 「それは何に対する意思表示……? 早くいかせて欲しいって?」 「んっ、ちがっ、あ、あぁっ……、や、あ、もう、はぁ、いやだっ……」 「往生際が悪りぃな。言えって言ってんだろ……? そもそもテメエに拒む権利なんてねえはずなんだけど」 冷たく言い放たれても、反論すら出来ずに淫らな声を漏らし、どのような感情によって涙が流れているのかも分からない。 逃れられず、何処までも土足で踏み込まれていき、興味もないくせに大切な思い出すらも要求してくる。 どうしてそんな事まで言わなければならない、何故しつこく問い質すのだと脳裏を巡っても、事の解決には至らない。 きっと明け渡さない限りは、彼はずっと許してくれない。 薄情な身体はとうに裏切り、先程よりも大きな熱を着実に一点へと集めており、零れる白濁からはより一層の欲求が見え隠れしている。 「はぁ、あっ、う……」 「大丈夫、怒ってない。ゆっくりでいいから話してごらん」 「はぁ、あっ、あぁ、くっ……、あ、のひと……、あの人と、あ、ぅっ……、おなじっ……」 「あの人……? あの人って誰のこと?」 「あ、あ、はぁっ、ん……、き、やさ……、はぁ、んっ……、ときや……、さ、んっ……」 「ときや……? 刻也って誰」 「あ、うっ、いやだっ……、や、あ、あぁっ……んぅっ!」 脳裏を過りそうになるも、このような状況で思い出すにはあまりにも辛く、元より合わせる顔もない。 裏切ってしまったかのような想いに駆られ、もう何も言いたくはないのにまだ満足出来ないらしく、更に求められていやいやと頭を振る。 「刻也か……。まあ、いいや。とりあえずは言うこと聞かねえ真宮ちゃんを、いい子に躾してあげないとな……?」 訳も分からず声を上げていると、内部を拡げながら掻き回していた指が引き抜かれ、自身を弄んだ手も唐突に退いていく。 突如として解放され、それでもとうに後戻り出来なくなっており、達したはずなのにまたしても自身が熱を蓄えている。 涙で濡れる頬を染め、自由をもたらされても唇からは淫らに吐息が漏れ、力なく横たわってはぼんやりと視線をさ迷わせている。 「んっ……、はあ、ぜ、ん……」 「そんなに悩ましい声で誘わなくても、ちゃんと挿れてあげるよ……?」 「あっ……、ん、い、やだ……、いや、お前なん、か……あ、ああぁっ」 「いやいや言いながらも、気持ち良さそうに涎垂れ流してるのは何処の誰……? 美味そうに咥え込んで離さねえじゃん」 一時の解放は幻に過ぎず、程無くして再びすぼまりを押し広げられたかと思えば、狂おしい程の熱量がひくついている其処を擦ってくる。 いやだ、その想いに嘘なんてないはずなのに、どうして鼻にかかった吐息が漏れてしまうのだろう。 待ち焦がれていたかのように、収縮を繰り返している其処は期待に満ち溢れ、猛りをぬるりと滑らされて身体がじんと熱を孕む。 違う、違う、こんなの俺じゃない……、俺は……、俺はこんなこと……。 悲痛な叫びは闇へと朽ち、宛がわれた其れが少しずつ押し入り、拒絶して当たり前のものを収められていく。 萎えぬ自身が全てを物語っており、慣らされている其処は彼を覚えていたかのように受け入れ、食い付いて離そうとしない。 「お前の隣には、いつも誰かがいるんだね。お前の事をどう思ってるんだろう。ナキツは……、お前の事が好きだよな……?」 「はぁ、あっ……ん」 「ヤッたんだろ? 前よりもやらしくなったよな、お前。ナキツにたっぷりと中出しされたんだろ。刻也って奴とももうヤッてるの……?」 「あ、あぁ、ちが、う、はぁ、あ、もっ……、ぜんっ……」

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