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第9話

その後、おじさんの部屋に行った。 大体おじさんもどうせ僕を性欲処理としか見ていない。 先生。 助けてよ。 苦しいよ。 辛いよ。 そばにいてよ。 もういやだ。 おじさんは暴力をしない。 まだ不幸中の幸いだった。 そんなことを考えてると、おじさんは帰っていいぞと言った。 自分の部屋に帰ると、弟──有栖 颯が居た。 「あれ、兄さん。」 「え、あ、颯。」 「何してたの?怒られてない?」 「大丈夫だよ。何も怒られたりとかしてないから」 「…そっか。良かった。」 ちょっと怖いけど聞いた。 こんなダメな、兄でいいのか、と。 すると、左頬に痛みが走った。 「…っ!馬鹿なの?!ボクには、兄さんしか居ないんだよ!?ダメじゃない!ボクは兄ちゃんが居たから…っ!今生きてる…。」 (だってそうじゃないと生きている意味なんてないから。兄さんが僕の最初で最後の愛する人なんだよ?兄さんが自分のこと愛していない分ボクが愛してあげなくちゃいけないからね。) 「……ねぇ、兄さん。次そんな事悩んでたらいつでもボクに言って。お願い。困らせたくないから。」 「…わかった。」 こいつになら…相談出来るかも。 そう思って聞いてみた。 「もし、僕がいじめられてたらどうする?」

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