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第3話
いつも、先生は見て見ぬふりをして、テレビとかで誰かがいじめで死んでも、私の学校にいじめはない。などと言って。
あれだろ?めんどくさいとかで、誰かに相談しても何も対処してくれない。
そんな人達に言っても意味ないと思った。
先生なんてそんな人ばかりだと思ってた。
でも違った―――。
先生はつい最近までは保健を教えてくれる先生だったが、最近は保健室の先生になった。
今日みたいな日はいつも気分が悪くなってしまい、保健室で休む。
前の先生は『また来たの?サボらずにちゃんと授業をうけなさい』と言い、いつも僕を追い返していた。
でも、朋也先生は優しくて僕みたいな生徒でも優しく接してくれた。
僕が保健室に行くと、また体調良くないの?大丈夫?と優しく話しかけてくれて、嬉しかった。
家でも、学校でも誰も僕に優しく接してくれる人なんていなかったから。
優しくしないで。
初めて人の温もりを感じた。
嬉しかった。
この人は僕を汚いと思わないの。
近寄らないで。お願い。
こんなにも僕は穢れているのに。
好きにさせないで――。
気づいた時には好きになっていた。
気づいたら目で追っていて。
叶うはずのない恋、叶わなくてもいいから
もう少しだけ好きでいさせて。
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