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第135話 合コンの打合せ(拓真)

「まったぁ?」 遅れて来て、堂々としている姿に飽きれる。 「お前、遅れてきて謝りもしねぇのかよ」 「そんな遅れてないでしょう?」 30分も遅れて来て、そんなには無いだろうと思って少しムッとする。 前の俺なら切れて帰っていた。 今回は頼み事もしてるからと大目に見てやってる。 「まあ、いい。それよりどっか店入って打合せしようぜ」 「そうね。お腹も空いたしね」 近くのファミレスに歩き始めると俺の腕に腕を絡ませ 「えっ、折角のデ-トなのにファミレスって」 腕を離そうとするが案外、力があって解けない。 もう諦めほっといて 「だから、デ-トじゃねぇって何回言えば解んだよ。打合せなんだからファミレスで充分だろ」 「もう、仕方ないわねぇ」 デカイ自慢の胸を押し付け腕を組んで歩くから歩き辛い。 ファミレスに着き席に座り、メニューを見ながら 「先に確認しておく。そっちのメンツは彼氏持ちいねぇだろな」 「大丈夫、確認済みよ。皆んなノリのいい子ばっかだから」 「ふうん、そうか。こっちは彼女居ねぇから、何とかカップルにするつもりだからそのつもりで頼む」 「カップルになるかは知らないわよ。その時のノリで付き合うかどうかは責任持てないわよ」 「別に付き合わなくってもその日だけカップルになればいい」 「そうなの?ふうん、拓真は?また、お待ち帰り?」 「俺、そういう遊び辞めたから、今回は幹事に没頭する」 料理を注文しドリンクバーを持ってきて、話を再開する。 「拓真、どうしたの?何か病気?まさか性病?それともやり過ぎてインポ?」 俺をどんな奴だと思ってるんだか。 「いや、性病でも無いしインポでもねぇよ。飽きただけ」 「へえ、あの拓真がねえ。やっては捨てやっては捨てで、泣かした女の子どんだけ居るんだか。私も泣いた1人だけどね」 「お前が泣く訳無えだろうが、合コン行きまくりでノリで寝る奴が良く言うぜ」 「確かに、拓真の言う通り。学生のうちは遊びたいじゃん」 料理が運ばれてきて食べ始め 「そんな下らねえ話より打合せしようぜ」 「んもう、せっかちねぇ。この間やった合コンの店良かったから、そこにしようかと思うんだけど」 何だ、店決めてるんだったらLINEでも良かったんじゃねえかよ、ったく。 「ふうん、どんな店?」 「洋風居酒屋で個室もあるから、料理も美味しかったし飲み放題食べ放題で3500円よ」 「値段も安いしそこにするか。後で店の情報LINEくれ.日にちはいつが都合いい?」 「11月でしょ?金曜日なら早めに言えば皆んな大丈夫よ」 「じゃあ11月の2週目の金曜日。時間は7時からでいいか」 「OK。皆んなに言っておく。店も予約取っちゃうから」 流石、合コン慣れしてる、こう言う時助かる。 「じゃあ、頼む」 打合せはサクッと決まり、後は下らねえ女特有の誰がどうしただのこうしただのと由香里の噂話に「へえ」「ふうん」「それで」相槌を打って適当に聞き流して過ごした。

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