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第139話 感激(拓真)
和希のフェラも良かったが何より
「寂しかった。早く帰って来て欲しかった」「拓真が欲しい」そんな嬉しい言葉を聞いて俺は凄く感激していた、それに料理を作って信じて待っていた事にも。
和希も気持ち良くしてやろうと思った時、グ-ゥウと俺の腹が鳴った。
「お腹鳴る位、空いてるの?」
キャハハハと笑う和希に
「昼食べてから歩きっぱなしで、帰ってきたら部屋はすんげぇいい匂いするし」
「ご飯にしよう」
「でも…和希、良いのか?」
「うん、後でね。取り敢えずお腹満たそう」
そう言って自分の髪と体を手早く洗って、風呂場を出る姿を風呂に入って眺めていた。
「温め直して用意しておくから、拓真も長湯しないで出て来てね」
「解った。少しあったまったら出る」
5分程して出て部屋に戻ると
テ-ブルには豚の角煮と大根と茹で卵、サラダ、ほうれん草の胡麻和えが乗っていた。
「うわぁ、凄えな、和希、1人で作ったのか?」
「うん。はい、ご飯、それとデザートもあるからね」
「マジ、食べきれるかな」
「食べられなかったら残りは明日食べればいいんだし、でもデザ-トは時間空けて食べよう。冷蔵庫に入れてあるから」
「じゃあ、食べるか。いただきます」
豚の角煮を食べ「わっ、やらけぇ。メチャメチャ美味い。店出せるレベル」
「大根も滲みて美味い。マジ、飯すすむ」
拓真の美味しそうな顔を見て、安心して俺も食べ始めた。
粗方食べてお腹摩り「ふう、もう入らない」
「幾らお腹空いてたからって、食べ過ぎだって」
少しの大根と茹で卵が残っただけで後は全部食べ、横になってる拓真は満足そう。
「和希、腹いっぱいで眠い。少し寝ようぜ」
「片付け無いと」
「ふあぁ、後でいいじゃん」
和希を引き寄せラグに横にならせ、抱き抱えてると癒される気がし、そのまま眠りの世界に入っていく。
目が覚めた時に和希の姿が無かった。
確か抱き抱えて寝た筈だ。
キョロキョロ自分の部屋を見渡すとキッチンで片付けをしてる姿を見てホッとすると同時に家庭的な和希に心がほんわかとする。
「和希?!」
振り返り「起きたの?」
「うん、片付けてたのか?」
「さっき起きて気になって、拓真が起きたら折角作ったデザ-ト食べようと思って、テ-ブルの上片付けてた」
「もう、終わる?終わったら和希特製のデザ-ト食おうぜ」
「もう、終わるから。持ってくね」
微笑む顔が可愛いらしい。
デザ-ト片手に皿とフォ-クを持って
「はい、拓真」
テ-ブルに置かれたデザ-トはパンケ-キ擬きの上に、たっぷりと乗っかった生クリーム。
「凄えな。メチャメチャ甘そう」
「生クリーム思ったより多くなっちゃって、食べてみて」
フォ-クで刺して食べると見た目より甘さ控えめで食べれそうだった。
「あんまり、甘いの苦手なんだけど、この位なら大丈夫だな」
ふふふふ「拓真、子供みたい。口の横、生クリーム付いてるよ」
笑いながら顔を近づけて、唇で俺の口の端に付いた生クリームを舐め取る和希に、嬉しいやら恥ずかしいやらで照れる。
「何、照れてるの?可愛い拓真」
揶揄う和希に、いい事思いつき試してみる事にした。
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