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第145話 合コン③ゲ-ム最高潮(拓真)
「さて、始めるわよぉ。軽いお題から結構エグいお題まであるからね。何が出るかはお楽しみぃ。まず、各組の男子がじゃんけんねぇ」
俺を含め6人で「最初はグ-.じゃんけんぽん」
声を揃えじゃんけんを出す。
良かったぁ、勝った。
次は勝ち同士と負け同士がじゃんけんし、ビリと1番抜けが決まった。
俺は今回は2番抜けだった。良し、幸先いいぞ。
「はい、1番抜け誰ぇ?ビリは?」
「1番抜け俺」「ビリは俺です」
ビリの奴は残念そうにしながらも嬉しそうだ。
「じゃあ、シャッフルするからどれか取ってテ-ブルに出してねぇ」
「うわぁ、マジにドキドキする」
紙を引いてテ-ブルに出す。
お題*頬を10秒くっ付ける*
ビリの組みの奴は嬉しそうに
「初めから、結構ハ-ドル高いよな」
女の子は「恥ずかしい」
周りの奴らは「早くぅ」「やれ、やれ」と囃し立て、やる雰囲気に持っていく。
「じゃあ、10秒数えるわよぉ」
やらざる得ない雰囲気に、頬をくっ付けると周りの奴らが「10.9.8.7.6.5.4.3.2.1.0」カウントダウンし盛り上げる。
それから女子.男子と交互にじゃんけん大会は行われ、どんどんお題をこなしていく。
お題*手繋ぎ10秒*
お題*ポッキーゲ-ム*
お題*女子が膝の上に乗る10秒*
お題*おでこくっつけて10秒*
お題*鼻をくっつけて10秒*
お題*頬にキス*
お題*男子が後ろから抱きしめる*
どんどん場もヒ-トアップし盛り上がる。
俺もビリには慣れ無いし、かと言って1番抜けも出来なく、八方塞がりの状態でどうにか凌いでいたがゲ-ムも終わりそうな時に、ビリになってしまった。
「拓真、初めてビリになったわねぇ。さあ、引いて」
残り2枚だ、どっちにするか。右?左?
俺は右を引いてテ-ブルの上に出す。
お題*女子の胸に顔を10秒埋める*
マジかよぉ、寄りによって由香里のデカパイにかよ、こいつ何か細工したんじゃねぇだろうなと疑いの目で由香里を見る。
「やだぁ、何にもして無いわよぉ」
周りは「いいから早くやれ」「Hっぽいぃ」……
囃し立て盛り上がる。
「解ったよ。ビリになったしやるよ」
やらざる得ない雰囲気だった。
俺の後頭部に手を回し顔をデカパイに持っていく由香里。
バフッ。
ゲッ、やらけぇ。
こんなにオッパイって柔らかかったっけ?
最初はそんな感想だったがカウントダウンが始まり由香里がグイグイ押し付けるから息苦しくなってきた。
……3.2.1.0終わったとホッとし顔を離す。
にっこり笑い由香里が猫撫で声で
「たくまぁ、どうだったぁ?」
「どうだったって、別に。ただ息苦しかっただけ」
「うっそぉ。拓真、不感症?」
「なわけねぇだろ。お前のデカパイで息出来なくって死にそうだったんだ」
「んもう、たくまぁったらぁ」
多少言ってもぜんぜん効かない。
この合コンの雰囲気で返ってしな垂れ掛かってきた。
「おい、最後は女子だろう。早くじゃんけんして来いよ」
「もう、解ったわよぉ」
最後のじゃんけんだ。
由香里、ビリにはなるなよと心で願い。
何となく最後って事で、変なテンションの雰囲気に、ヤバいと感じていた。
「最初はグ-.じゃんけんぽん」
由香里は1番抜けして俺はホッとした。
最後のじゃんけんでビリのお題は*抱きしめ合う*
ビリの組みは酒と時間も経ち、盛り上がってる雰囲気の中、恥ずかしがる事も無く最後と言う事も合ってか、見詰め合い女は男の首に手を回し、先輩は女の腰に手を回し抱き寄せ、ギュっと抱き合っている。
周りはヒュ-ヒュ-.もっとやれとか最高潮に盛り上がる。
集計を取ってた由香里が
「盛り上がったわね。じゃあ、最後に1番抜けで勝率良かった組み、発表しま〜す」
皆んなソワソワしている。
「じゃ~ん。拓真.由香里組みで~す」
「わー」「残念」「キスだよね」騒ぎ
キス、キス、キス……囃し立てる中。
マジかよぉ、どうする?この雰囲気。ヤバい。
キスは浮気か?ゲ-ムでのキスなら浮気じゃ無いのか?
短い時間で考えて、意を決して俺は立ち上がった。
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